音楽は上手じゃなくとも楽しければいい!と思わせる六甲おろし【音楽エッセイ】

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エール 六甲おろし

 

朝ドラ『エール』が、終わってしまった。

 

結局、最終回になっても主題歌の終盤は

♪ 遠くまで 君 く~わ~え~

にしか聞こえなかったけど、終わってしまった。

 

東京オリンピックの延期、コロナによる撮影中断と色々と当初の思惑通りにいかなかったこのドラマ。その影響もあってか歴代朝ドラ最少話数の120話で終了。

 

もともと、朝ドラは1年体制でスタート。15作目の大竹しのぶ主演「水色の時」以来、150~156話の半年体制に変更されている。もっとも「おしん」はNHKテレビ放送開始30周年記念作品、「君の名は」NHK連続テレビ小説30周年記念作品として1年間の特別放送。なぜ30周年にこだわったのか?地デジ化以前のNHKは3チャンネルだったので、30周年に思い入れがあったのだろう、知らんけど。

 

朝ドラといえば、石原さとみ、のん(能年玲奈)など、主演に抜擢されると大ブレイクしているイメージがあるのだけど、調べてみるとブレイクする、しないは、半々くらいな感じ。むしろ、人数的には脇役からブレイクしているほうが多い。

 

最近だとこんな感じ(女優のみ)

  • 有村架純(あまちゃん)
  • 高畑充希(ごちそうさん)
  • 土屋太鳳(花子とアン)
  • 清原果耶(あさが来た)
  • 吉岡里帆(あさが来た)

プチブレイクや男性陣を含めるとかなりの人数が朝ドラをきっかけにブレイクしている。ちょい役でもキラリと光るものがあると見る人は見ているものらしい。

 

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話を『エール』に戻してみると主人公のモデルとなった古関裕而氏は、阪神の応援歌「大阪タイガースの歌」いわゆる「六甲おろし」を作曲していただけでなく、「巨人軍の歌」も作曲されていたことに驚く。ちなみに、作詞も「六甲おろし」と同じ人。

 

なお「巨人軍の歌」唄っていたのが伊藤久男、ドラマの久志だ。それなら、山崎育三郎版「巨人軍の歌」も聞いてみたかった。

 

一方「大阪タイガースの歌」は、久志ではなく「山の人気者」が大ヒットした中野忠晴(ただはる)氏が唄っていた。ただ、大阪タイガースから阪神タイガースに球団名が変更された際に「阪神タイガースの歌」となってから、色んな方がレコードやらCDを出すことになったため、現在耳にする六甲おろしは別の人のバージョン。

 

よく耳するバージョンも捨てがたいものがあるが「六甲おろし」のなかでも、キラリと光るどころか他の追随を許さない怪しくも眩しい輝きをしているのが ”トーマス・オマリー” バージョン。このバージョン、1番が日本語、2番が英語になっていて、最後で聴くといろいろと衝撃的。

 

もともとは「オマリーのダイナミック・イングリッシュ」(1994年5月25日発売)というCDに収録されていたもの。ちなみに、このCD、密かに6万枚も売り上げている。とはいえ、その年に発売されたミスチルの「innocent world」が181.2万枚の売り上げがあったことを思えば、廃盤になっても良さそうなところ、2014年にデジタルリマスターCDとして復刻されている。

 

そのオマリーとは、阪神の助っ人外国人。打率3割超えの優秀な選手だった。こんな凄い成績を残す選手に何を依頼してんだ!という感じなのだけど、依頼を受けたオマリーも凄いし、企画した人やGOサインを出した上司などの関係者もいろんな意味で凄い。復刻させた人もやはり凄い。みんな、オマリーの歌唱能力に怪しくともキラリと光るものを感じ取ったのだろうな。

 

なお「伝説の六甲おろし」とも呼ばれるこのバージョン、Amazon music UnlimitedやSpotifyでも聴けるというからさらに驚き。

 

怪しくとも光りさえすれば、人の心に残るものなのかもしれない。まずは光ることが大事なんだろう。

 

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以上です(`・ω・´)ゞ

※ 大きな声では言えないけど、Youtubeなどでも聴けたりしちゃうかも。

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