「省略しないで正式名称で書いてください」
履歴書は “省略しない” が鉄則です。省略や略称を使うと、「ビジネスマナーがない」「きちんと書類が作成できない」とされるためです。ここは奇をてらうことなく正式名称で書くべきですから、陥りがちなところをまとめてみました。
× ㈱ → 株式会社
× 高校 → 高等学校
× H◯年 → 平成◯年
× 宅建 → 宅地建物取引士
× 英検 → 実用英語技能検定
× 自動車免許 → 普通自動車第一種運転免許
悩ましいのが住所でマンションにお住まいだと下記あたりで迷うかもしれません。
「四丁目4-4 ◯◯マンション 404号」
「四丁目4番4 ◯◯マンション404号」
「四丁目4番4号 ◯◯マンション 404」
「四丁目4番4号 ◯◯マンション404号」
厳密さは求められてはいませんので「4丁目4-4 ◯◯マンション 404号」で構わないとする本やサイトもあります。ですが、少しこだわってみますと「◯◯四丁目」までが町名である、という考え方から四丁目の「よん」は漢字で書きます(一部地域を除く)また、“略さない” が鉄則なので、番地を「ー」とするのもあまり良いとはいえません。
住居表示に関する法律に基いて住民票などの住所表示は「四丁目4番4-404号」になりますが、マンション名も省略しないのが鉄則なので「四丁目4番4 ◯◯マンション404号」が一番近い書き方になります。ただし、市によってはマンションやアパートの階数でルールが異なるため「◯◯市 住居表示」で検索して確認されたほうがいいかもしれません。よくわからないなぁ・・・となれば当事務所にお問合せくださいませ。
学歴は、小中学校は卒業だけ、高校、大学は入学、卒業の両方をお書きください。なお、高校が「高等学校」だからといって大学を「大学校」にはしないでください。といいますのも、大学は学校教育法に基いて文部科学省が管轄しますが、大学校は法律がないためどのような施設でも名乗ることができます。つまり、大学と大学校は別物です。その他の学歴に関する他の注意事項は下記のとおりです。
① 平成◯年の「年」は書かなくてもいいです。
② 入学、卒業の前は1文字分空けても空けなくてもいいです。
書くのは「高等学校」「専門学校」「短大」「大学」で浪人、予備校名は不要です。
大学は学部、学科まで書いてください。中退の場合は「家庭の事情」など理由を書い
ておいたほうがいいです。
もし、学校名が変更になった場合、明確なルールはありませんが、在学中に変更になっ
た場合は旧名を書いて新名を括弧書きにします。その際、学校名が長くなりますので2
行になっても構いません。長いからといって省略はしないようにしてください。
例:在学中に変更になった場合
広島県立◯◯高等学校(現 広島県立△△高等学校) 入学
広島県立△△高等学校 卒業
例:卒業後に変更になった場合
広島県立◯◯高等学校(現 広島県立△△高等学校) 卒業
③ 卒論は必須ではなくアピールになる場合は書いておいたほうがいいです。
なお、履歴書に限らず書類は表記を統一して書くのがお約束です。例えば、西暦か元号と算用数字か、「です・ます」か「である」かなど、書くとき、チェックするときに意識してみてください。ちなみに「元号と算用数字」「です・ます」を選ぶ人が多く無難です。履歴書は人と違うことをすると理由を問われることがありますので、「西暦」や「である」を用いる場合はそのことを想定しておいたほうが良さそうです。その他の約束事をまとめてみました。
◯ 日付は、持参するときは持参日、投函するときは投函日
◯ 年齢は、満年齢であるため日付との整合性をとること。
→ 日付より誕生日が前なのに誕生日前の年齢になっているなど。
◯ 筆記用具を途中で変えない。
→ 名前はサインペン、学歴はボールペンなど欄ごとに変えない
→ 途中でインクが切れたら書き直すか同じものを使う
次回「資格や趣味は正直書いたほうがいい?」
に続きます。
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