「はぁ、履歴書の自己紹介に何を書こう・・・」
「志望動機って言われても、週休2日で給料が良かっただけだからなぁ」
私もそうでしたが、小さい頃から入りたかった会社ならともかく、就職する年頃になり学校が斡旋してくれる会社から良さそうなものを選んで就職しようとしている人にとって履歴書の作成はまさに苦行。
そういう環境下でしたので、学生時代に作成した履歴書を思い起こしてみると・・・
「うわぁ、こんなん人に見せたらアカンやつや!」
誰ですか?
通信会社の技術部に就職したいのに、趣味の欄を三国志の話で埋めた子は!
そこで、三国志好きの黒帽子のしん( @K_Shin51)が、今ならどういう履歴書を書くか考えなおしてみました。
目指すところは、
「面接官、前のめりで質問したくなるような履歴書」
こういう履歴書を書くにはどうすればいいか考えてみました。
どうやら、”志望動機と自己PRを連動させる” と、1つのストーリーとして成立しやすく、まとまりのよいものになりそう。
この場合、志望動機から書いて、それを補足するエピソードを選んで自己PR欄に書くと比較的悩まずに書けるみたい。
エントリーシートや履歴書は、書き方を間違うと全く読まれないかもよ?採用担当者だって人間だもの、見知らぬ人に親切にするとは限らないでしょ?
就活で履歴書を提出するのは昔からあったこと。
あまり意味がないことなら、すでになくなっているはず。
つまり、何らかの理由があるから履歴書を出さないといけないわけです。
ということであれば、履歴書を何のために書くのかを紐解くことが、履歴書攻略への第1歩になりそう。
そこで、そのあたりから探ってみました。
新卒採用の場合に多くの企業や会社が重視することって何さ?
まず企業や会社が、何に注目して採用を決めているのかを知るべきかと。
ほら、昔の人も言ってますよね「敵を知り、己を知れば、百戦むにゃむにゃ・・・」と。
では、採用するにあたり会社が重視していることは何でしょう?
株式会社リクルートキャリアの「就職白書2017」では、 92.9%の企業が「人柄」を重視しているという結果が出ています。
そこで、実際に採用担当者の方に伺ってみたところ、重視するのはやはり「人柄」という答えが帰ってきました。
といいますのも、新卒の場合は実績がなく、入社試験や学校の成績だけでは本当に仕事ができるかどうかはわかりません。
ですから、一定のレベルさえクリアしていれば、あとは社風や所属部署の人間関係的に合うかどうかを考える、とのこと。
つまり、就活で提出するエントリーシートや履歴書は、そこに書かれている内容を通じて、自分はこんな人です!と「自分の人柄を表現するツール」として作成すれば、成功率が上がりそうです。
人柄なんて、話をしないとわからない!だから履歴書!
相手は何人、何百人に合ってきた面接のプロだとしても、履歴書だけで人柄を把握するのはさすがに困難。
SNSだって、礼儀正しく、かわいい記事を書くからどんな人だろう?と会ってみたら
・・・あぁん?
というのはよくある話。
ですから、実際に会って人柄を確かめようとするわけです。
とはいえ、面接官だって人の子。
自分から似たような質問を繰り返し、底の浅い無難な回答を何度も聞かされるのは嫌です。
ですから・・・
深く掘り下げられる会話のネタが欲しい!
そこで、エントリーシートや履歴書から会話のネタを探るとのこと。
履歴書と面接で、性格、人間性、価値観などを読み取っていくのですが、ここで読み取れない場合は、用意してきた質問で確認するか、面倒なので不採用にするわけ。
つまり、履歴書に何を書けばいいのかといえば、
面接のとき、自分の人柄(タイプ、性格、人間性、価値観)がでるような会話にもっていけるようなこと
を書けばいいようです。
どう書けばよいのかは、戦術と戦闘(テクニック)の問題。
志望動機も自己PRとして考える!
御社の将来性を感じて・・・
後輩の教育係を命ぜられた時に、こういう奴が来るからと後輩の履歴書を見せられたことがあるのですが、その時に彼がこんな感じのことを書いていたのを覚えています。
提供していたサービスの一部を廃止する提案資料を片手に、将来性なんて勤めていてもよくわからないのに、内部事情を知らない学生にわかるもんかい!とイラッとしたものです。
ですから、その会社の評論とか感想なんて無意味どころか、反感しか買わないので避けるべき。
では、何を書くべきなのか?
志望動機は、
「この会社に入って何ができるのか?」
に焦点を当てるべき。
そう、とことん自己PR。
自己PRの欄に自分の実績(過去)を書いて、志望動機には入社後の自分の姿や目標(未来)を描く。
過去と未来を連動されておけば、読み手としては1つのストーリーとして見れるというわけ。
ですから、志望動機を書く前に企業の情報とその業界の情報はきちんと調べておき、自分のどの能力がどう貢献できるのか、ポイントを外さないようにしておきたいです。
自分が入りたい会社がどんな会社か知らないというのはさすがにまずいですからね。
ポイントさえ外さなければ、あとは戦術次第。
とはいえ、知らないと使ってしまいそうなNGワードがありますので、そこはきちんと避けておきたいです。
→ 一生懸命は当たり前。やる気を全面に出されるとうざったい。× 学びたい
→ 企業は学ぶところでないうえに、受け身に感じる。
× 残業がない、給料が高い
→ 条件面が悪くなると退職するのか?と思われる。
× 自分の夢を実現したい
→ 知ったこっちゃない
マニュアルにある例文を参考にするのは構いませんが、採用担当者も何枚もの履歴書を読みますので、例文そのままとか少し変えただけは気付かれますので注意が必要です。
自己PRは、志望動機に合わせて書くのが楽!
志望動機で「業界を変えるようなクリエイティブな・・・」と書いてあるのに「コツコツと同じ作業するのが得意」みたいな自己PRをすると「何言ってんだこいつ?」ということになりかねないので、自己PRと志望動機はベクトルを合わせておきます。
つまり、自己PRでは志望動機の土台となるような、
「今まで何をしてきたのか」
というエピソードを1つに絞って書くのがセオリー。
ただ、問題はその書き方と魅せ方。
自己PR欄の中央付近に少し大きな文字で
「小さい頃から博士くんと呼ばれていました」
とだけ書いて、面接でコツコツと研究に打ち込んだエピソードを語れるようにネタを準備するか、エピソードを書いて面接で質問を受け付けるという構成にするか、話すのが得意、不得意を計算に入れながら、どう書いていくのか考えます。
理由がきちんと説明できて、青いボールペンでもOKであれば、青で書くも一手かも。
関連記事:履歴書を青で書く人なんているの?本当に青ペンで書いていいの?
かなりハイリスクなのでオススメはしませんが、玉砕覚悟ならやってみる価値はありそうです。
趣味は、競馬、パチンコなどギャンブル全般って書いてもいい?
履歴書は「人柄を見るツール」ですから、嘘はダメですけど不利になるような事をわざわざ正直に書く必要もありません。
趣味の欄に、競馬、パチンコなどのギャンブル系は、その業界でなければマイナスに作用しますので書かないほうが無難です。
もっとも、何かプラスに作用するエピソードがあれば別ですが。
趣味は書き方も重要で、例えば単に「読書」と書いただけでは相手に人柄が伝わりません。
どういうジャンルの本を読むのか、そのジャンルを読んで何を得たのかを書くのがセオリーとされています。
もっとも、書いたからには質問される可能性が高いのでハマった理由やその世界では常識レベルのことはきちんと答えられるようにしておきたいです。
もし、面接官が同じ本を読んでいたらツッコミ放題ですからね。
余談ですが、趣味の欄に読書は書かないほうがいいとするマニュアル本などもありますが、私は三国志で趣味欄を埋めて採用されましたから、本当に読書なら堂々と書けばいいと思います。
ただし、書ける趣味がないため、安易に読書や音楽鑑賞とするのは避けたほうが良さそうです。
どうしても趣味が書けない場合、趣味欄がない履歴書を使うというのも奥の手としていいかもしれませんが、会話ネタの数を自らの手で削ってしまうことになるので、オススメはしません。
エントリーシートも履歴書も、見てもらえないと話にならない!
いくら高等な戦術を練ったとしても、パッと見だけで読まれもしないレベルの履歴書では、最後まで行くことなく不採用通知いわゆる “お祈りメール” 行きになってしまいます。
では、読まれもしないであろう履歴書とはどういうものか、リストアップしてみました。
× ボールペンを指定しているのにフェルトペンで書くなど、ルール通りに書いていない
× 用紙が汚い、角が折れている
× 一部または全てコピーされた履歴書
× 書かれている文字が雑(汚くても丁寧に!)
× 貼ってる写真が、普段着や髪がボサボサになっている
× 写真がきちんと糊付けされていない
→ 最悪の場合に備えて、裏に名前を書いておくと救済されるかも?
× 修正テープ、修正ペンを使っている
× 志望動機がほとんど空欄
△ 日付がない
→ 持参するときは持参する日、郵送するときは投函日
これらは競争率の高い企業では致命的だと思います。万全を期すならチェックリストを作って漏れのないようにしましょう。
人柄は、まじめならいいというものでもない!
採用試験は、会社が公表している採用条件の他に、さまざまなポイントから合否を決めていきます。
例えば、今いる社員がまじめだらけなので、少しやんちゃめの社員がほしい場合は、どんなに凄いまじめアピールをしたところで採用される可能性は限りなくゼロに近いです。
ですから、どんなに出来のよい履歴書で、完璧な面接だったとしても最後は運・不運ということになるのは仕方のないこと。
とはいえ、どういう人柄なのかは伝えないと届かないので、中身の少ない履歴書とその場しのぎの面接にならないよう工夫やバックデータは持っておきたいですね。
もし、履歴書を書いてみたけどこれでいいのか自信がない!という場合は、厳しいことを言われても耐えられるメンタルがあれば、TwitterなどSNSで添削を依頼してみるのもよさそうです。
まとめ
採用担当者も人間なので、あまりにレベル低い履歴書や文字がぎっしりで読みにくいものは読まないかもしれません。
それだけに、担当者が読みたくなるようにレイアウトすることも心がけたいですね。
少し怖いかもしれませんが、余白は大事。
それでは、今回の記事をまとめます。
◯ 志望動機は「何ができるのか」という未来を言葉にする
◯ その未来を担保するエピソードを自己PRに書く
◯ 趣味の欄にマイナス材料になるようなことは書かない
よい履歴書であれば採用となる確率が上がりますし、面白い履歴書だと入社後にイジられることもあるので、人間関係をスムーズにするにも履歴書と面接で何か爪あとを残しておきたい。
少なくとも、まずは読まれたい!
そのためには「履歴書を読む人が、読みたくなる履歴書」を目指して改善する努力はしたいですね。
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