公共施設や大型スーパーなどの駐車場に「思いやり駐車場」と書かれた駐車場を見たことはありませんか?
この思いやり駐車場、認知度が低いために正規の使い方をしていても、トラブルになるというケースがよくあるそうです。
そこで、今回は妊婦さんにもう少し優しい社会であってほしいと願う黒帽子のしん( @K_Shin51)が、この「思いやり駐車場」について調べてみました。
使い方を間違えなければ、妊婦さんにとって心強い味方になってくれるので、オススメです。
妊婦さんは、思いやり駐車場、パーキングパーミットを有効に使うと負担が軽くなります!
「パーキングパーミット」という言葉は聞いたことありますか?
広島県だと「思いやり駐車場」というネーミングになっていますが、身障者・高齢者・難病患者・妊婦・ケガ人などの方が、各自治体に利用許可証を発行してもらうとパーキングパーミットに登録している施設の身体障害者用駐車場を利用できるというものです。
つまり・・・
利用許可証あれば 妊婦さん でも利用できます。
そして、その許可証をルームミラーに掲げておくのが
トラブル回避のポイント!
頑固な爺さんに絡まれても
「市から使用許可をいただいてます」
と言い切れます。


ちなみに、駐車場などによくある車いすのマーク、正式には「国際シンボルマーク」と呼ばれ、国際リハビリテーション協会が障害をもつ人々が利用できる建築物や施設であることを示す世界共通のマークとして定めたもの。
車いすが必要な人だけしか使えないわけではないのです。
思いやり駐車場を使うには、各自治体に申請が必要です!
この「思いやり駐車場」を利用するには、各自治体に申請が必要。
ただ、申請できる人の範囲が決まっていますので、各自治体のホームページ等でご確認ください。
ちなみに、広島県はこのような感じです(他県も大体同じ)。
① 体幹 5級以上
② 視覚障害 4級以上
③ 平衡機能障害 5級以上
④ 小腸機能障害 4級以上
⑤ 肝臓機能障害 4級以上
⑥ 心臓機能障害 4級以上
⑦ じん臓機能障害 4級以上
⑧ 呼吸器機能障害 4級以上
⑨ 肢体不自由 上肢2級以上 下肢6級以上
⑩ ぼうこう又は直腸の機能障害 4級以上
⑪ ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害 4級以上
⑫ 乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害
上肢機能2級以上 移動機能6級以上
(2) 知的障害者 : 療育手帳の障害程度欄がマルA又はAの人
(3) 精神障害者 : 精神障害者保健福祉手帳の障害区分が1級の人
(4) 難病患者 : 特定疾患医療受給者,
特定医療費(指定難病),
受給者及び小児慢性特定疾病医療受給者
(5) 高齢者 : 介護保険の要介護状態区分が要介護1以上の人
(6) 妊産婦 : 妊娠7か月から出産後1年6か月までの人
出産後は1歳6か月以下の乳幼児と同伴の場合に限る。
(7) 次の人のうち,医師の診断書,意見書又は公的機関の証明書等
① 身体障害者,知的障害者及び精神障害者のうち
(1),(2)又は(3)に掲げる基準に該当しない人
② 発達障害等により,歩行の際に介助者の特別な注意を必要とする人
③ けが等により,車いす,杖等の補そう具の使用を必要とする人等
それで、相談や申請はどこですればよいのかというと・・・
イラッとせずにお読みいただきたいのですが、県庁なら地域福祉課 地域福祉グループになっていますが、各市町村役所によって窓口が異なるようです。
当事務所がお世話になっている佐伯区役所というところではこんな感じになっていました。
高齢者:健康長寿課 介護保険係
けが人等:生活課 庶務係
身体障害者,知的障害者:保健福祉課 障害福祉係
精神障害者,難病患者、妊産婦:保健福祉課 保健指導係
・・・バラバラバーラ。
なお、広島県内の窓口は県のホームページで確認できます。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/263/1309255642509.html
なぜ、思いやり駐車場が必要になったのか?
この車いすマークの駐車場ですが、バリアフリー新法に基いて政令第379号第17条「不特定多数の者、又は主として高齢者や障害者等が利用する駐車場を設置する際には、車いす使用者用駐車施設を1以上設けるなど、移動等円滑化基準に適合させなければならない」と制定されたことにより、施設の駐車場などで目にするようになったわけです。
ところで、この駐車場は誰が使っていいのかご存じですか?
体が不自由な方というイメージがありますが、特に法律上は定めはありません。
作れと言われたから作ったけど運用に困ってしまったり、インターネットでトラブルが報告されるようになりました。特に「妊婦さん」への風当たりが強く、嫌がらせ等も報告されています。
なぜ、思いやり駐車場がトラブルになるの?
妊婦さんのトラブル事例でいえば、「車いすのマーク」だから車いすの人しか使えない、という思い込みによるものが多いようです。
そこで、行政書士のブログらしく法律がどうなっているのか調べてみました。( ̄ー ̄)ニヤリ
バリアフリー新法である「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」および政令第379号「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令」のどちらにも「妊婦」という単語は出てきません。
ところが、内閣府のホームページによると新バリアフリー法の法律の趣旨には「高齢者、障害者」だけでなく「妊婦」「けが人」も含まれています。
1.法律の趣旨
高齢者、障害者(身体障害者・知的障害者・精神障害者・発達障害者を含む、全ての障害者)、妊婦、けが人などの、移動や施設利用の利便性や安全性の向上を促進するために、公共交通機関、建築物、公共施設のバリアフリー化を推進するとともに、駅を中心とした地区や、高齢者、障害者などが利用する施設が集まった地区において、重点的かつ一体的なバリアフリー化を推進します。また、バリアフリー化のためのソフト施策も充実します。
出典:内閣府のホームページ「バリアフリー新法の解説1」
条文にないのが気持ち悪いところですが、趣旨からいえば妊婦さんでも使えると考えてよさそうです。
普及のため立ち上がった佐賀県
さまざまな運用トラブルをうけて、これを改善していこうと佐賀県を中心に一部自治体が「パーキングパーミット」という制度を取り入れました。
ただ、平成29年3月1日で36府県・1市まで広がりましたが、国が主体とならないのでネーミングもバラバラ。中国地方ですらこんな感じです。
岡山 「ほっとパーキングおかやま駐車場」
広島・島根 「思いやり駐車場」
鳥取 「ハートフル駐車場」
山口 「やまぐち障害者等専用駐車場」
パーキングパーミット制度を導入している自治体とは相互提携しているので、他県でも利用証が使えるのですが、山口のように「障害者等専用」としているとどうしても妊婦さんが駐車することに理解を示さない方もいらっしゃるかと思われ、まだまだ課題の多いところではないでしょうか。
国が主体となって法制化の運びになるよう動かれているようですが、なかなか難しいようです。
当事務所ではこの制度を応援します
当事務所では、トラブルが少しでもなくなり妊婦さんが気持よく利用できて、周囲の方も気持よく見守れるようこの制度を応援します。
こういうのやってみたら?などアイデアがありましたらぜひ教えていただければと思います。
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