今の仕事に迷っていますが、背中を押してくれるような漫画がありますか?
今回オススメしたいのは、ねむようこ先生の漫画『午前3時の無法地帯』
※ 最小限にとどめているとはいえネタバレを含みますので、予備知識無しで読みたい方は申し訳ございませんが、ご退出願います。
この物語は、午前3時になっても働かざるを得ない劣悪な環境で、主人公の女の子が仕事に恋に一生懸命頑張る姿を描いた作品。
だからといって、今の仕事に迷うあなたに、頑張って働け!というのではなく、”楽しい” を基準に自分の道を決められてはいかが?というもの。入社したからといって、覚悟もなく働くはよくないよ!とさり気なく教えてくれます。
” 仕事、ナメんな ”
と。
全3巻で完結していますから、休日やプレミアムフライデーなどにサラッと読みにはちょうどいいのではないでしょうか。
週末に一気読みしたい! そんなあなたにオススメ漫画あります! 3作品目
昨年だけで100作品以上読んだ漫画好きの黒帽子のしんが、完結済みの漫画から本当に面白いと思ったオススメ作品をご紹介していきます。
「午前3時の無法地帯」の簡単な内容(あらすじ)!
本作品の内容ですが、デザイン学校を卒業して1ヶ月のイラストレーターを夢見る主人公・七瀬ももこが、パチンコ専門デザイン事務所によくわからず入社するところからお話が始まります。
あまりに過酷な勤務実態から女子力は徐々に低下、退職願を机に忍ばせながら過ごす日々。ところが、ふとしたきっかけで同じ階で働く別会社の多賀谷と出会ったこと、職場環境にも慣れて楽しくなってきたり、仕事にやりがいを見つけたことで、少しずつ変化が出てきます。順調そうにみえたももこでしたが、思わぬ落とし穴が・・・
どこにでもありそうな会社で働く女子社員の奮闘ぶりを、POPな絵と前向きな主人公、軽快なストーリーで描いた ”迷えるOLたちの背中を押す” 作品になっています。
第1巻 七瀬ももこを襲う最低の職場と最低の彼氏
第2巻 ももこの恋愛と多賀谷の秘密
第3巻 ももこ VS 多賀谷 バトルの行方
「午前3時の無法地帯」のここが凄い!
10年以上前の作品ということもあるのですが、今では完全にアウトなブラック会社。ただ、10年以上前は普通の会社でさえ「俺の若い頃は、2~3日徹夜は当たり前で・・・」と残業を強要する上司がゴロゴロしていたので、今では信じられないでしょうけど、こんな会社も実在していたのです。
POPな絵柄がすっきりして読みやすい!
この作品は、頑張る女の子を描く作品が秀逸な ”ねむようこ先生”。 「トラップホール」や「ふつつかなヨメですが」なども描かれていて、こちらもかなり面白いです。
絵柄は、ねむ先生特有のすっきりした線で明るめでPOPな感じ。この作品は、背景も細かく描くことなく、本来なら緊迫感のある場面もどこかほんわかした雰囲気になっています。
それだけに、安心して読めるのではないでしょうか。
不倫、裏切りなどドロドロなのに爽やかなのが凄い!
ストーリー的には、ブラック企業、浮気、不倫、策略などドロドロのネタのオンパレードですが、絵柄と主人公の前向きなキャラと周辺キャラの明るさも手伝って、悲壮感は全く漂いません。
悲壮感を感じるどころか意外と爽やかで、急展開のラストにも後味すっきりです。
最悪の環境なのに、最高の仲間たち!
ももこが働くデザイン会社は、すごく忙しいうえに、すぐ怒る営業に、すぐズボンを脱ぐ変態の先輩社員がいる最悪の労働環境。
でも、みんな優しくて根はいい人達。ももこのピンチの時は助けてくれたり、ミスもフォローしてくれたりと理解のある最高の仲間たち。
なかでも、注目は営業の輪嶋。
ポイント、ポイントで結構いい味を出してきます。
こんな人にオススメ!
主人公が20代前半の女性なので、その年代あたりの女性だと共感率が高さそう。ただ、仕事の場面は、あるあるがいっぱい詰まっているので男女とも楽しめると思います。
今でいうブラックな職場で頑張る姿を描いているので、青春ラブストーリーが好きな人にオススメ。さらに、ねむ作品特有の前半に張った伏線を終盤に回収をしてくるので、イッキ読みできる余裕のある方にオススメします。
まとめと感想
過酷な労働環境で、恋に仕事に一生懸命な女の子を描くという、比較的ありがちなストーリーともいえますが、主人公のももこが恋より仕事タイプであること、社内の王子様系イケメンではなく、社外の少しゴツめの普通のおっさんが恋愛対象なのも珍しく、既視感なく新鮮ではないかと。ぜひ、読んでみてください。
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無法地帯だけでなく、続編の「午前3時の危険地帯」まであります。
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