向後千春著『伝わる文章を書く技術』で、文章下手が克服できるかも!【書評】

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伝わる文章を書く技術

 

学校などで習う機会があまりないせいか

文章を書くことが苦手、書き方やコツがわからない!

こういう悩みを持つ人は多い。

 

国語が苦手な理系あがりの新入社員は、

特にそうではないだろうか。

 

他人事ではない。

 

作者の気持ちを答えよ?

お前、作者の何知ってんねん!

 

という、ひねくれ理系あがりの私は、

当然のごとく文章を書くことが下手で苦手だった。

 

「君の書く文章は、ひどい」

と会社員時代に言わることもあった。

今もそこそこひどいけど・・・

 

そんな我々に 救いの手 を差し伸べてくださるのがこちら。

 

向後千春 著『伝わる文章を書く技術』

 

あの当時、この本があれば・・・

 

恥ずかしながら会社員時代、

A4にして2枚くらいの企画書を作るのに、1週間くらいかかった。

 

表とか図は、2日もあれば十分。

口ではなんとか説明できる。

だけど、どう書いていいのかわからない。

 

この本は、文章ダメダメ人間たちに

「こうすれば、少しは文章が書きやすくなるよ!」

という教科書的な本。

 

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文章下手な我々の救世主『伝わる文章を書く技術』

 

理系あがりの文章が下手だからといって、

無抵抗でいたわけではない。

 

それなりに文章術の本は読んだ。

 

が・・・

 

降水量 温暖化いろいろ察してください。

 

そんななか、出会ったのが『伝わる文章を書く技術』

いままで読んだ文章術の本のなかで一番しっくり。

 

しっくりくるのには理由がある

 

サブタイトルに『「型」にはめれば、必ず書ける』

とあるのだが、この型がざっくりワンパターンしかない

 

ワンパターンを文字数やシチュエーションによって応用させる。

どのように応用させるのか?

事例を用いて載せているので、しっくり。

 

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どんな人にオススメの本?

私的にしっくりきたこの『伝わる文章を書く技術』。

おすすめな人はこんな感じ。

 

◯ 文章レベルが下級クラス、ヤムチャ以下の私
◯ 文章術の本を読んだけど、うまくいかない人
◯ 日頃書く文章をパターン化し、時短したい人

 

この本に書かれているネタは、

ぶっちゃけ、多くの文章術の本に記載されている。

それゆえ、中級者以上は物足りなく思うかもしれない。

 

ただ、文章術の本というものは、

実践すれども、うまくいかないことが多い。

 

うまくいかないので読みなおすのだけど

抽象論で止まっているので、やり方がよくわからない。

 

ということも、しばしば。

 

この本は、事例が豊富なのでつまづいて読み返すと

パクったり、真似ればいいし、いいヒントとしても使える。

 

そんなわけで、初級レベルにおすすめ。

 

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本の紹介:文章の構造は、3つのブロックで考える!

私が『伝わる文章を書く技術』でツボったのは、

文章の構造を「主張」「主張の補足説明や根拠」「まとめ」

の3つのブロックで考えるというもの。

 

なんだ、そんなことか思うかもしれない。

私も思った(苦笑

 

ただ、これを事例を用いて懇切丁寧に説いているところに

この本の味と凄みがある。

 

この本では、200字くらいの文章、1000字くらいの文章

の2パターンの書き方を指南しているのだけど

文章の構造は同じで3つのブロックで考える。

 

 

200字パターン

① コンセプト
② 事実、方針、要約など
③ ダメ押し(まとめ)

 

1000字パターン

① 序論
② 本論
③ 結論

 

という具合。

使う言葉は異なるものの、考え方は同じ。

 

「主張」「主張の補足説明や根拠」「まとめ」

 

の3つのブロックで構成する。

 

 

主張の根拠は、目的によって書き方を変える

提案、報告、勧誘、お願いなど

どんなシチュエーションになっても、

「主張の補足説明や根拠」をアレンジするだけで3段文章構成が使える。

 

では、補足説明や根拠にどんなものを書けばいいのか?

この本では、下記の5つのパターンが記載されている。

 

事実・・・・日時、場所など
方針・・・・組織のルール、経営方針など
構造・・・・各チームの関係、会社の組織など
手続き・・・応募方法、申し込み条件など
プロセス・・実験の内容、作業の過程など

 

これだけだとピンとこないかもしれないが、

本には具体例が書かれているので

それと照らし合わせていくと結構ピンとくる仕掛け。

 

 

うまくなりたいなら書け!

書けば書いただけ、文章がうまくなります。
伝わりやすい文章が書ける人は、たくさん書いてきた人です。 p.169

 

これも、どの文章術の本にも書いてあること。

とにかく書いてみないことには、上達しないものらしい。

 

なので、文章を依頼されるようなことがあれば

逃げずにチャンスだと思って書くよう説いている。

 

そして「書くこと」を楽しめと。

 

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著者の向後千春さんとは、こんな方!

著者の向後千春さんは、

早稲田大学人間科学学術院の教授。

ちなみに、男性。

ねこ おどろく

文章が柔らかく、本の雰囲気も丸みがあるので

すっかり女性だと思っていたけど男性。

しかも、1958年生まれなので、まあまあなおじさん。

 

文章術専門というわけではなさそうで

この本以外にもアドラー心理学に関する本も出されている。

 

出版社も同じなので、こちらも読みやすそうな予感。

まとめと感想

今回の記事をまとめると、以下のとおり。

◯ 文章レベルの低い人が読むべし
◯ 文章は3ブロックにすると書きやすくなる
◯ 上手になりたくば、とにかく書く

 

もっとも、この1冊で全て解決!

というわけでなく、

 

これを読めば文章を書くのが苦じゃなくなる、好きになる!

 

・・・多分。

 

という感じの本。

会社で使う文章というイメージで書かれているけど

ブログなどにも役立ちそう。

 

文章で悩んでいる方はぜひ!

 

それでは(`・ω・´)ゞ

 

 

おまけ

なお『伝わる文章を書く技術』で検索すると

印南敦史 著『伝わる文章を書く技術』という本がヒットする。

 

印南敦史・・・最近、どこかで聞いたような(苦笑

この記事の直前に書いた書評の著者でした。

 

関連記事:『書評の仕事』を読んで書評家が増えると出版業界も盛り上がりそう

 

狙っていたわけではないので

あまりの偶然に驚き。

 

この業界、狭っ!

文章終わりのライン

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