仕事の心構え、それでいいのですか?「おのれを恃む」ようになったら一人前!【書評】

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家康、江戸を建てる

 

「今日できることは、明日もできる!」

 

仕事をするにあたり、

教訓といいますか、心構えをもっていますか?

 

心構えがあると迷ったとき、挫けたとき

指標になったり、励みにもなったりします。

 

それだけに、仕事を任されたとき

何かしらの心構えをもっておきたいもの。

 

(p.95より)

へりくだる人間は仕事もへりくだる。おのれを恃(たの)め

 

参考になる言葉をこの本のなかに見つけました。

 

門井 慶喜 著『家康、江戸を建てる』

関連記事:電子書籍の読み方・始め方!紙書籍より読みやすくする方法とは?

 

「おのれを恃め」とは、

「自分をあてしろ」という意味。

 

自信を持ってやれ!

自分にワクワクしろ!

 

とかそういうドラゴンボールの悟空的な感じ。

 

 

ある日、大判を作って家康に見せた銭づくり職人の庄三郎。

 

大判を家康から褒められ謙遜するも

俺ならできる、俺にやらせろ

と、うぬぼれていただろう?と家康に見破られる。

 

そんなうぬぼれ屋の庄三郎を責めることなく

かけた言葉がこちら。

 

”へりくだる人間は仕事もへりくだる。おのれを恃(たの)め”

 

特に大きな仕事を任されたときに

私のような心配症の人には

これくらいドンとした心構えでいたいもの。

 

とはいえ、実績も実力もない新入・若手社員に

こういう心構えでいろ!というのは難しい話。

 

では、新入・若手社員は

どういう心構えをすればいいのでしょう?

 

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新入・若手社員が心構えをもつ!そのやり方と注意点とは?

 

先日、心構えについてこんなツイートをしてみた。

 

ふざけすぎな心構えのせいか

インプレッション数(どれだけ見られたか)が

通常の1/5くらいしかない(苦笑

 

しかも、気休めにしかならない心構えなので

もう少しまじめにどうすればいいのか検討してみた。

 

なお、その心構えを教えた上司のひととなりはこちら。

 

関連記事:かいわれ大根に夢と希望を賭けた男とその夢を打ち砕いた女の物語

心構えは、1つに絞ったほうがいい!

 

立派な心構えでもしょぼい心構えでも

心構えは1つ絞るのが鉄則。

 

なぜなら・・・覚えられない!から。

 

心構えに関するサイトや本には

3つ、5つ、7つ、9つの心構えなんて

書かれているものが多く見受けられる。

 

なかには、50個挙げているものもあるくらい。

 

筆者に問いたい。

それ、1ヶ月後くらいでもスラスラ言える?

 

心構えだけじゃない。

新入・若手社員には、他にも覚えること

仕事をするうえで意識しておくことが多くある。

 

借りているDVDだって、今日中に返さないといけない。

 

なので、書かれてある心構えのうち

今週はこの心構えでいよう!などと1つに絞るべきである。

 

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心構えは必ず自分で見つける!君は社畜なりたいの?

 

心構えを説いた記事の多くを見ていると

よい社畜を育てるための洗脳?

というものがちょこちょこある。

 

  •  仕事を任せられることを誇りに思え!
  •  会社に守られていることを感謝しろ!
  •  反対意見や異なる考えがあっても口に出さない!

 

何を心構えとしてもいいのだけど

人の言うことを鵜呑みにしていると

いつのまにやら黄金の社畜になってしまうかも。

 

終身雇用制が崩れているうえに

時代の流れ速く、いつ会社がどうなるのかわからない。

 

社畜になるメリットなんてないので

んっ?これって会社のためじゃない?

と思うような、社畜育成の心構えはしないほうがいい。

 

会社に骨を埋める覚悟があるせよ

自分が納得したものを選ぶべきである。

 

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これさえしておけば!を心構えにすると大きな失敗はしない

 

では、どんな心構えにすればいいのか?

と言われると

 

”これさえしておけば大丈夫”

 

というものを心構えにするのがおすすめ。

気も楽になるし、大きな失敗はまずしない。

 

たとえば、コールセンター勤務だとすると

お客さまの連絡先を必ず聞くとか

お客さまが言い終わるまで口を挟まないとか

これさえしておけば大丈夫なものを設定すると安心して働ける。

 

心構えと言われても

何を構えていいのかわからない人は

隗より始めよということで考えてみては?

 

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あとがき

人生には「舞台にあがりなさい」といわれて、「はい」と素直にあがらないといけないときがあるのだと思います。

服部みれい著『わたしらしく働く!』より

関連記事:ただ働くなんてもったいない!『わたしらしく働く!』

 

私が長期心構えとしているのがこれ。

もっとも、そんなシチュエーションが訪れないのが残念だけど。

 

ところで、冒頭の『家康、江戸を建てる』は

 

「利根川の水路の変更」

「金貨の造幣」

「水道の整備」

「江戸城の石垣造成」

「天守閣の建築」

 

の5つのプロジェクトをそれぞれ短編で描いた短編集になっている。その素直に舞台にあがったそれぞれのプロ職人の物語。

 

彼らに共通する心構えが「おのれを恃む」

 

私も「おのれを恃む」と言えるくらい、

舞台に上がれと言われるくらい、

自分を磨くとしよう。

 

以上です(`・ω・´)ゞ

補足:恃むと頼みの違いについて

恃むとは、頼むとはちと違う。

 

頼む/代わりにやってもらうことを依頼

恃む/あてにする、待ち望む

 

「矛盾」の生みの親、韓非子の言葉に

「人を恃むは自ら恃むに如かず(しかず)」

というものがあり、これは

 

「他人はあてにできないから、

 自分をあてにするのが間違いないこと」

 

という意味。

これにまつわるエピソードが

面白く一読する価値ありかと。

 

人を恃むは自ら恃むに如かず|中国古典 名言に学ぶ
第四章 人を恃たのむは自みずから恃たのむに如しかず ー恃人不如自恃也ー  韓非子 巻第十四 詮言訓 唯嗜魚故不受(公儀休) (二十五巻五十五篇。戦国時代の韓非の選。先秦時代の法家の学を集大成し、 それに韓非の考えを加えたもの。はじめ「韓子」

 

 

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