「今日は、フレンチランチにしよう!」
人は何かを決断するとき、数字を意識します
いつもは行かないフレンチにしたのは、
今日が給料日でお財布に余裕があるから。
人生も会社も決断の連続。
そのたびに数字を意識するわけですが
何の数字をどう活かせば良いのか
ということに関して、学ぶ機会があまりありません。
そのうえ、数字を学ぶのは難しそうで
積極的に学ぼうという気が起きない・・・
そこで、今回の記事で言いたいことは2つ。
ところで、
”ビジネスには数字が大切”
よく聞くフレーズですが、
このテーマで記事を書いて!
という依頼があったら、どう書きましょう?
小難しいことは、具体例を多用したり
ストーリーに落し込んだりすると、
興味が薄れず最後まで読まれやすくなると言われています。
判例は2行も読めば嫌になるのに
裁判ドラマは見入ってしまうのがいい例。
”ビジネスには数字が大切”
この難しいテーマをサクッと読めるよう
2時間ドラマに見入るようなストーリーに
落とし込んだのがこちらの本。
深沢 真太郎 著『仕事で数字を使うって、こういうことです。』
※ 私が読んだのは単行本ですが、加筆訂正された文庫本が発売されていたので、そちらをおすすめ。
比嘉愛未さん主演で、
テレビドラマ化されても良さそうなくらい
しっかりとしたストーリーで読み応え十分。
この本から始めてみませんか?
概要について、まとめてみました。
『仕事で数字を使うって、こういうことです。』とは、どんな本?
コンサルティング会社で働く智香(ともか)
ひょんなことから中堅アパレル企業で働くことに。
そこには、リーダー格の木村がいるのだけど
コイツが全く数字が読めない。 ← コイツって言いたくなるほど、イラッとするキャラ。図鑑に載ってないキノコ食べて、髪の毛がキノコになればいい。
そんなキノコ木村が、智香の指導により数字に目覚めていく・・・
その過程を数字の使い方を織り交ぜつつ描いたお話。
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ストーリーと会話にリアリティがあるのでスッと読める
事件は会議室で起きてるんじゃない、
現場で起きてるんだ!
というドラマがありましたが、
『仕事で数字を使う~』の事件は現場では起こらず会議室で起こる。
会議でのキノコ木村らの意見を否定し
智香が議題に合った数字の使い方を説くというのが主なパターン。
若干のご都合主義的なところはあるものの、著者にファンション業界での勤務経験があることから、現場での再現性が高そうなやり取りになっている。
なので、ブラウスとボトムズの相関関係を数値化したり、お店の特徴を数字から読み取ったりと、違和感がない。
数字を意識してこなかった人におすすめ
若い時はいいんですよね。仕事は与えられるし、何でもチャレンジできるし、失敗イコール糧として片付けられます。でも、30を過ぎると人を管理し、会社の数字を意識し、重要な意思決定を自分でする立場になるはずです。(略)ノリや直感といったものだけで仕事をされたのでは、部下はたまったものではありません。
数字の読み方、意識の仕方なんて、
学校でも職場でも習わない人の方が多い。
だから、たまったものではない部下の数は多いはず。
私もお勤め人時代に習ったことはない。
また、20人近くの上司に仕えたけど、指示や説明がモヤッとしがちになる数字を大切にしない上司には、たまったものではなかった。
なので、部下に頭の悪い上司扱いされる前に
数字に関する意識は高めておきたい。
その一助になるのが『仕事で数字を使うって、こういうことです。』ということです。
そもそも、なぜビジネスに数字が必要なのか?
ビジネスに限らず ”数字が大切”
というフレーズはよく耳にする。
では、なぜ大切なのか?
と聞かれると言葉が濁る。
実はこの本にも明確な答えは書かれていない。
いろいろ調べてみると、
答えはこの本の3年後に書いた著者の記事にあった。
「数字は、人の行動を決めるから」
行動の判断材料となる数字だからこそ
使い方を正しく理解したうえで付合うべきだと説いてあった。
そこで、読み返してみるとなるほど
と思うフレーズがちょいちょい顔を覗かせる。
とはいうものの、文面から恒久的な結論という雰囲気を感じなかったので、自分なりの結論を探すのも面白い読み方かもしれない。
平均、標準偏差、相関関数を上手に使って数字を見る
ところで、どんなことが書かれていたのか。
メインとなったのは、前年比や平均などを数字を漠然と使うな!きちんと読み取り、きちんと分析しよう!ということ。
例えば、売上の前年比を並べても、前年が大雨で今年が晴れなら比較の意味はあまりない。
また、平均を算出しても、数学の成績が5で、美術の成績が1の人と、数学、美術の成績が共に3の人では平均が同じでも意味が違ってくる。
そこで、きちんと状況を分析するためにも平均、標準偏差、相関関数などを上手に使って数字を見ようと本書では説いている。
もっとも、興味付けの本なので深入りはしておらず、詳しくはデータ分析の本でも読んでね!ということ。
まとめとあとがき
今回の記事をまとめるとこういう感じ。
今回紹介した『仕事で数字を使うって、こういうことです。』は、数字、数学という少し敬遠される話をストーリー形式に持ち込んで、サクッと読めるおすすめ本でした。
数字の使い方だけでなく、このストーリー形式に持ち込む手法は、ライターさんには参考になりそう。
それでは(`・ω・´)ゞ
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