本当に、卵で納豆を作るのは無理なのだろうか?
先日、唐揚げにする鶏肉を買いに行った近所のスーパーでのこと。
切り身の鶏肉にすべきか
塊で買って切るべきか
500gで、600円の切り身
650gで、620円の塊
うーん・・・
悩む私の隣にその女の子がいた。
時折ぴょんぴょん跳ねながら、
お母さんが何を選ぶのかじっと見つめる。
が、突如、お母さんが女の子の方を向き
「納豆買い忘れた!ちょっと持ってきて」
と、しまったぁという顔で女の子にお願い。
女の子はニカっと笑うと
「わー、納豆、納豆♪」
明るく歌いながら、駆け出していった。
よし、面倒でも鶏肉は塊にしよう。
鶏肉の塊をカゴに入れ、
しばらく店内を回っていると
卵のコーナーで、じっと卵を見つめるさっきの女の子を発見。
もう納豆は持って行ったのだろうか。
そこへ、お母さんも到着。
「ねぇ、卵を一杯買って、納豆にしよ!」
「卵は納豆にはなりません!もぅ・・・」
どうやら、納豆はまだだったらしい。
それにしても、卵を納豆しようとは、
『女子中学生の小さな大発見』の著者である
清 邦彦(せい くにひこ)さんなら喜んでネタに加えそうだ。
なぜなら、やってみたらどうなるだろう?
が詰まっているのがこの本。
台風の時、タコ焼きを食べてみて
タコ焼きをお皿ごと飛ばすのがこの本だ。
この本を読んだ後ならわかる。
お母さんは呆れていたが、女の子の発想は素敵なんだと。
私が彼女のお父さんだったら
卵を買って卵納豆作りに挑戦する。
そして、ふたりでお母さんに怒られよう。
『女子中学生の小さな大発見』を発見した先生が凄い
小説なのかと思いきや、静岡雙葉(しずおかふたば)中学校の1年生が書いたレポートを紹介したもの。
シャボン玉、食品テスト、ヘビとカメなど
各テーマごとにレポートが記載されている。
さまざまな実験や観察が報告されているけど、
何のレポートなのかわからないけど面白いものがたくさん。
(p.111より)
Aさんは、蛇がカエルを飲み込むシーンに出会いました。写真を撮りたかったけど、カメラを持ったお父さんが気持ち悪がって逃げて行ったので撮れませんでした。
「こんなレポート、ナメとんか!」とは思わないで「蛇がカエルを飲み込むシーンは、大人が気持ち悪がって逃げるほど」とレポートとして評価したようで、他のレポートよりも大きな字で書かれていた。
もっとも、他のレポートも負けず劣らず。
彼女らの意外な発想に、くすくすニヤニヤ。
子供の自由な発想というものは
時として大人の気取った知性や常識を凌駕するものであるなと。
(p.61より)
涙が出たとき太陽のほうを見ると7色に見えました。これも一種の虹かなと思いました。
気分転換にクスッとしたい人にも
人生に煮詰まっている人にも
ハマりそうな1冊だ。
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