表紙は、家族を見ない旦那に、離婚を画策する妻。
こんな結婚生活したいですか?
そうなってませんか?
この「夫の扶養からぬけだしたい」世に言う「ふよぬけ」は、少なからずどの夫婦でもありそうな、結婚前と結婚後の環境や態度の変化から生じる
「こんなはずでは・・・」
というお互いのズレを描いた作品。
あとがきを読むと作者の経験がベースになっているよう。
そのせいなのか・・・
めっちゃリアル!
リアル過ぎて読み終えてもすっきりはしないかも。
正直、2/3くらいまでイライラします。
なんだったら、最後までイライラします。
途中離脱しても、続きが気になってイライラします。
イライラするのに惹きこまれる作品、それが「夫の扶養からぬけだしたい」です。
そこで、今回は20代前半で結婚していたら、こんな夫になっていかもと思うとゾッとする未だに独身の黒帽子のしん( @K_Shin51)が、特に20~30代の男女にオススメする「夫の扶養からぬけだしたい」を紹介します。
イライラする!共感する!評価が極端な「夫の扶養からぬけだしたい」を読んでみたら、意外と面白かったけどイライラした。
この作品の作者は「ゆむい」先生。
漫画家というよりはWeb中心のイラストレーターのようで、詳細情報は見つかりませんでした。
どんな人なのか、他の作品も読んでみたいという方はTwitterが鍵垢なので、ブログをチェックされるのがよさそうです。
どんな漫画なの?【かるくネタバレ】
出産を機に、漫画家になる夢とアシスタント業を諦めて専業主婦になった主人公の ”ももこ” と夢を追っているももこが好きだったのに夢を諦めてしまったももこに失望し、家事が不得意なももこにつらくあたる夫の ”つとむ” の物語。
すれ違いになるふたり、火種をつくる
すれ違っていく発端そのものは、ももこが漫画をやめてしまったことのよう。
ただ、不仲になっていく火種は、ももこがパートと家事の両立がうまくいかず、家事を手伝うよう求めても、収入差を理由にマウントし「家事は僕の仕事じゃない」と認めてもらえず、さらに尊厳を踏みにじられる発言をされたことで発生。
マウントしがたる男子は多いとはいえ、この収入差話が後々尾を引くことに。
家事と育児を手伝わない男、フラグを立てる
つとむの転勤により、勤めていたパートを辞めて一時的に専業主婦に戻ったももこ。
ただ、パートを辞めても家事と育児の両立は難しく、手伝って欲しいとお願いしてもなんやかんやと罵倒され、拒否られるだけ。
そんな言い合いを続ける日々のなか、ついに言ってはならない一言をつとむは口にします。
「そんなに家事ができないって言うなら、僕と同等に稼いでみなよ」
・・・そう、完全にフラグです。
だって、タイトルが「夫の扶養からぬけだしたい」ですもん。
自立を決意する女、火種を小さな炎にする
このバトルから、つとむのももこへのあたりがさらに厳しくなり、ももこ限界。
つとむといるのが嫌になり、別居を画策しますが無職のままでは厳しく、まず働くことを決意。
ところが、保育園という壁にぶつかります。
ぶつかったまま前に進めず行き詰まりますが、相変わらずつとむに話をしても皮肉ばかりで話になりません。
途方に暮れるももこでしたが、友達エミの言葉がヒントになり漫画復帰を決意!
ついにくるぅ!逆襲タイム!
キレる女と慌てる男、小さな炎から大炎上へ
漫画復帰をつとむに報告するも理解されずに、いつものようにマウントをかまされ、グチグチと説教タイム。
・・・ついに、ももこブチ切れ!
離婚を目標にした漫画復帰を宣言。
さすがのつとむも動揺しますが、定番の台詞を残して認めます。
「勝手にしろ」
・・・決意した人は強いのです、勝手にされていきます。
足を引っ張られても働く女、戦うことを覚える
仕事が順調に行き始めるも、シワ寄せが家事になってしまったため、あの男がやってきます。
そう、それはつとむ。
ヤツがまた、ネチネチ、グチグチと、ももこを責め立てます。
しかし、収入源ができた自信がついてきたももこ、言い返すようになってきます。
さらに言い返すだけあって、しおれることもなくなりました。
そして、家事代行などを利用しながら、着々と目標金額へと歩んでいきます。
追い込まれる男、追い込む女に意外な結末!!
目標金額に到達し、離婚を切り出そうとするももこ。
その日の朝も嫌味を言われながらも笑顔で夫を送り出します。
何も知らない夫・つとむ。
頭の中は、今日も仕事で一杯のご様子。
・・・のはずでしたが、このあとつとむの身に意外な出来事が!
そして、そのことにより、ももこの心境に変化が・・・
この出来事が、この物語のエンディングを大きく変えていきます。
続きは、実際に読んでいただければと思います。
なお、人によって、評価が大きく分かれそうなラストになっています。
ちなみに私の評価ですが、
あ、あれ?こういうのを望んでいたんじゃないんだけどなぁ・・・
といった感じです(´・ω・`)
ぜひ、読んでご確認ください。
みんなの評価はどうなの?
Amazonの評価をみると、237件のレビューのうち星5つが26%、星1つが36%と合わせて62%になり、ドハマりするか、全く受けつけないという結果になっています。
低評価の原因は、主人公らへのイラ立ち。
どうも評価の違いは、キャラに共感できるかどうかにかかっている感じです。
どちらにも共感できない!とTwitterで見かけたこの意見のようになります。
夫の扶養から抜け出したいって漫画読んだけど、前半は旦那にイラついて後半は嫁にイラつく漫画やったわ
— Nanase@時雨P (@V_kissme_V) July 23, 2019
漫画特有のおちゃらけタイムがほとんどなく、生の感情が続いていくので結構イライラするかも。
たしかに、イライラはするのですが、男女どちらもあるあるなので、こういうときは相手はこう考えてるのかもしれないと参考になる部分はありそうです。
なぜ、この本をオススメするの?
どうして、万人ウケしないこの作品をオススメするのかと申しますと、
「結婚する前から薄々は気付いていたのだけど、どうにかなると思っていた・・・」
という、結局離婚になった知人がいたから。
なので、結婚前の男女に読んでほしいのです。
そして、可能なら結婚する前にちゃんと話し合って、なんだったら結婚後のふたりのルールを「婚前契約書」という形にしてほしい!と思います。
なお、婚前契約書のご相談なら喜んで引き受けます。 ← お前の宣伝か!
ちなみに、もう結婚してるのだけど・・・という方は、
契約書とか誓約書などの違いを学んで、
いざというときに何か一筆書かせるようにするのはいかがでしょうか。
まさかの、宣伝連発です(苦笑
まとめという名の教訓
まぁ、結婚歴のない私がこのような作品を紹介するのもどうかと思いましたが、よい反面教師になったので、取り上げました。
そして、心当たりがある方はすぐにでも態度を改めたほうが・・・
では、今回のまとめというか教訓です。
こちらからは、以上です。
なお、スマホでこの作品を読むならコミックシーモアがおすすめ。
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