『読む餃子』は、少しずついただくのが上手な読み方ではなかろうか?【書評】

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餃子 読む餃子

 

あっ、なぎら健壱だ!

 

読み始めて、そう思った。

26ページ目まで読んでみても、その思いは変わらなかった。

 

本の表紙には『読む餃子 パラダイス山元』

と書いてあるけど違う!

この普通の中華屋で五目焼きそばを食べているのは、なぎら健壱だ。

 

これは、なぎら健壱さんが餃子の食べ歩きエピソードを

パラダイス山元さんがエッセイにしたものに違いない。

 

そう思っていた、そう信じていた、それなのに・・・

 

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なぎら健壱さんではなかったが「読む餃子」はおいしい本

 

私の妄想は、27ページ目にして早くも崩れ去る。

 

なぜなら、27ページ目になぎら健壱さんがでてくるからだ(苦笑

「私(パラダイス山元さん)」と「なぎら健壱」が絡んでる。

 

まだ170ページくらいあるのに

何もここで登場させなくても・・・

 

気になった、パラダイス山元さんとは誰なんだろうと。

ググってお顔を拝見。

なぎら健壱さんというよりは、松村邦洋さんだった。

 

松村邦洋さんに好き嫌いの特別な思い入れはないが

28ページ以降は人の姿は思い浮かばず、

餃子だけが浮かぶようになった。

 

餃子を作りたくなるし、食べに行きたくなる

 

主人公がなぎら健壱さんでなかったのは残念だが

「読む餃子」の推しポイントは、ちゃんとある。

 

この本、ガイドブックやレシピ本ではなくエッセイ。

レシピや餃子を焼くポイントなども書かれているけどエッセイ。

 

エッセイだと1つをタイトルにした本が多いことはわかっている

お前もきっとそうなんだろ?

 

そう思って目次をみたらほぼ全てに餃子の「餃」の字が入っている。

まさかの全てのエッセイに餃子が盛り込まれている。

餃子好きによる、餃子好きのための、THE・餃子のエッセイ。

 

それもそのはず、パラダイス山元さんは会員制餃子の店「蔓餃苑」の苑主

 

風貌は松村邦洋さんっぽくても、

食通作家どころか芸人でもないのだ。

 

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餃子を作りたくなるし、食べに行きたくなる

 

餃子の専門家が書いたこのエッセイだけに

面白いというよりは書かれている餃子や料理の知識にふむふむ。

 

◯◯キング入り餃子だの、モツアン餃子だの、

不思議餃子もいっぱい登場。

 

なるほど『読む餃子』というタイトルに偽りなしだ。

 

ただ、読んでいて気になった点がある。

 

序盤は「餃子、食べたいなぁ」と肯定的に読み進められるのだが、

中盤から終盤になるとあまりの餃子の多さに何だか食べた気になり、

もう食えねぇ・・・となるかもしれない。

 

なので、3,4つエッセイをいただいたら

休憩をはさんだり、他のことをするのがいいかも。

 

イッキ読みには不向きで、

1つのエッセイをしっかり味わってという読み方がよさそうだ。

 

餃子もご飯やビールを挟んで食べる。

あれと同じ要領だ。

 

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途中でお腹いっぱいになっても、最後のエッセイは読んでほしい

 

もし、途中でお腹いっぱいになっても、

最後のエッセイは少し毛色が違うので読んでいただきたい。

 

恐らく、残ってるエッセイも読んでおくか!

という気になるかと。

 

そして、読めば必ず餃子が恋しくなるので、

餃子の準備もお忘れなく。

 

以上です(`・ω・´)ゞ

 

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