「先輩!す、す、すっ・・・」
小学校だと早過ぎる感じだし、
高校になると少し生々しさが出てくるので
中二くらいの恋愛が一番キュンキュンする。
なので、もう1度、中二くらいのふわっとした恋愛がしたい!
というのが私の持ちネタ。
そう、汚れた大人としては、
こう言えるくらいの恋愛に憧れるわけ。
「付き合うって、いったい何?」
著者の遠藤研一郎さんも中二レベルの恋愛に憧れているのか
これが『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる』の最初のテーマ。
約束と契約の違いを付き合うと結婚の違いにもってきて、
中二病の私みたいなのが食いつきそうな恋愛ネタで関心をひく気らしい。
その手に乗るもん・・・これがなかなか興味深い考察でふむふむ。
法学本なので全編恋愛話というわけじゃないことはわかっている。
とはいえ、疑似餌だとわかっているのに食いつく魚のごとく続きが読みたくなり、
見事に釣られた。
・・・これはずるい。
とはいえ、読んでみると散らかっていた枝や葉の知識が幹につながった感じがして
釣られてよかったかも。
法律は知らないよりは知ってるほうが、生きていくうえで楽なので勉強しておいたほうがいいよ!という話
『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる』
この本を読んだくらいで世の中の仕組みがわかるわけがない
そう思う人が大半だろう。
そして、13歳以上向けなら「よのなか」と「しくみ」は漢字で書けとも。
確かに、この本を読んだくらいでは世の中の仕組みはわからない。
誇張はされているけど闇金ウシジマくんみたいな世界もある。
知られていないだけで壁の中に巨人がいるかもしれない。
仮にウシジマくんみたいにアウトサイドで生きるにしても
法律は勉強しておいたほうがいい。
知ってると得することのほうが圧倒的に多いから。
働いている人なら契約とはなんぞや?ということを知ってるだけで
ずいぶんと見える景色が変わってくる。
私は通信会社の技術部を辞めて行政書士になったけど、
へぇ、契約書と覚書ってそういう位置付けだったのか!とか
あの書類は届出だったから何も言われなかったのか!など
知ってれば、ずいぶんやり方が違ったのに!と何度思ったことか!
関連記事:契約書、覚書、誓約書などの違いがわかると契約がスムーズになるかも!
そして、契約書についてやいやい私を叱った上司も
実は契約について何も知らなかったんだとも( ´艸`)
入門したいが敷居をまたぐと破門される入門書
いびり上司に一矢報いるためにも法律の勉強をしてみたい!
と思ったら、本屋などで法律の入門書みたいなものを探してみるのが王道かと。
「よくわかる」
「初心者にもやさしい」
「日本一やさしい」
など、入門書は甘い言葉が並ぶ。
でも、ちょっと待って!
「俺って、やさしいぜ!」
と自画自賛する男って本当にやさしい?
言うほど優しくはなかったり、
最初は優しかったのに途中から豹変するってことはない?
入門書も同じ。
1/3くらいからいきなり難しくなったり、
最初から文字だらけでちっとも優しくなく、
入門したけどすぐに破門された人も多いはず。
大体、堅いイメージを崩したくないのか
表紙からして単色の味気ないものが多くて読む気がしない。
そう思っていたけど、この本はちょっと違ってた。
法学入門書とは思えぬPOPな表紙がいい感じ。
ちなみに、下1/4くらいは表紙ではなく帯。
本人みずから、俺って前代未聞のやさしいヤツだぜ!
って言ってるわけではない。
気になった・・・
凄く気になったので、手にとって読んでみた。
漫画と解説が1:5くらいの割合で読みやすい。
しかも、解説はスマホ慣れした若者をターゲットにしているせいか、
1ページを2分割しているので、かなり読みやすい。
大人だけでなく、少し頑張れば13歳でも読めそうな感じだ。
そして、この本なら破門されなくてもすみそうだ。
中二向けでも法学の基になる部分はしっかり!
少し頑張れば13歳でも読めると書いたけど、
漫画パートの主人公・メイちゃんは、中学2年生という設定。
どこの中学生でもありそうなエピソードが描かれているので自然。
・・・いや、やや強引なエピソードもあったけど。
とはいえ、オチもきちんとつけられていてニヤニヤしてしまう。
解説パートは「13歳からの法学入門」というだけあって、
先生が生徒に語りかけるように書かれているので読みやすい。
表向きは中二をターゲットしているけれど
要件効果、三段論法など法学に大事なことも抑えてあるので、
法律関係の資格試験を考えている人にもいいかも。
もっとも、法学的には大事でも
全く知識のない人や13歳だと知らない言葉が少なからず出てくるので、
少し根気が必要かもしれない。
根気がない場合はどうすればいいか?
わからなければ、わかろうとせずに飛ばして最後まで読むのがセオリー。
わからないように書いた筆者が悪いと飛ばしてしまおう。
バイトテロを自分の子が起こさないためにもこれを読む!
近年、バイト中の悪ふざけをTwitterなどに投稿し、
働いていたお店が閉店に追い込まれるなど
いわゆるバイトテロとよばれる行為が発生している。
その後についての報道があまりないけど、
1000万円を超える損害賠償請求を起こされたりと大きな額の話になっている。
これも法律や世の中の仕組みを理解していれば、
多額の損害賠償請求をされるのは当たり前とわかること。
大人のいじめも同じ。
きちんと法律を学んでおけば、犯罪だとわかるはず。
兵庫県の小学校で20代の男性教員が、同僚の教員からいじめを受けていたことが分かった。羽交い締めにされ、激辛カレーを無理やり食べさせられるなどされていたという。
いじめを受けていたのは兵庫県神戸市・東須磨小学校の20代の男性教員。男性教員の訴えによると、30代の男性教員3人と、40代の女性教員1人から「ボケ」「カス」などの暴言を受けたほか、羽交い締めにされ、激辛カレーを無理やり食べさせられたり、LINEで別の女性教員らに性的なメッセージを送るよう強要されたりしたという。また、自分の車の中では、飲み物をわざとこぼされることもあったという。
※ 日テレNEWS24より引用
この『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる』では、
いじめは犯罪行為ときちんと位置付けている。
そう、いじめは犯罪。
そして、いじめを受けても抵抗をする術を知らない人に
法をもっと頼れ!と説いている。
法をよく知っていれば加害者になる可能性は少なくて済むし
被害にあっても早めに対応できる。
知っておくと盾にも、矛にもなるのが法なのだ!
・・・多分。
まとめ
繰り返しになるけど、
生きていくうえで法律を知っていると得する、
知らないと損することがよくあるので
できるだけ知っておいたほうがいい。
ただ、取っ掛かりにくいので「隗より始めよ」として、こちらの本がおすすめ。
ほんの入口程度ではありますが、
興味付けにはちょうどいいように思います。
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