10倍速く書けるようになるには、界王星で修行するより手順を覚えるといいらしい【書評】

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超スピード文章術

ここだけの話、私は書くのがかなり遅い。

もともと文章を書くのが得意ではないとはいえ、

2000~4000字くらいを余裕で数時間かけてしまう。

 

文章書くのは苦手という関連記事:

「1秒でつかむ」は、著者が読みたいことを書いた謎解き本だった!【書評】

 

なんだったら、1つのツイート(140字)に30分以上かけてしまうことも。

だから、速く書けることに憧れている。

 

今よりも10倍速く書けることと、

生まれ変わったら福士蒼汰になるのと

どっちがいい?

 

と聞かれたら

 

即答で「福士蒼汰」となるけど、

それでも速く書けることに憧れている。

 

そんなときに出会ったのがこの本だ!

 

『10倍速く書ける 超スピード文章術』

 

つまり、10時間かけて書いていたものが1時間で書けるようになるわけか!

・・・こっ、これは凄い!シビれる!あこがれるゥ!

 

とはいえ、さすがに私もいい大人。

読めばすぐに10倍速く書けるわけではないのはわかっている。

悟空だって10倍界王拳が使えるようになるまでかなりの特訓をしたのだから。

 

でも、少しでも速くかけるのなら・・・と、まずは読んでみた。

 

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『10倍速く書ける 超スピード文章術』を読んでみたら、10倍何かを書きたくなってきたという話

結論から言えば、確かに10倍速く書けるようになると思う。

 

もっとも書くだけなら10倍速いかもしれないけど

書く前に色々準備しましょうね!

ということなので、準備にかかる時間をあわせると10倍はかなり盛ってる。

 

ただ、スムーズに書けるようになるし、

10倍なんて数字が気にならないくらい、

何かを書くうえで参考になるテクニックが紹介されているので

オススメしたい良本だ!

 

『超スピード文章術』を読むと10倍書くことが楽になる!

この本には書くのが速くなるうえに、

読みやすい文章が書けるようなテクニックが盛り込まれている。

そのほんの一部をご紹介したい。

 

と、その前に、私が今回一番勉強になったのがこれ。

 

余白ってめっちゃ大事!

超スピード文章術 10倍速く書ける

実は今回『10倍速く書ける 超スピード文章術』と同時に著者が同じ上坂徹さんの

『これなら書ける!大人の文章講座』を読んでみた。

 

 

『10倍速く』が2017年発行

『大人の文章講座』が2019年発行

『大人の文章講座』は『10倍速く』をリライトいわゆる書き直したもの。

 

もっとも、ただ書き直しただけでなく、

色々追記されているので内容は『10倍速く』の3倍くらいはあるかと。

 

それなら『大人の文章講座』を勧めるべきじゃないの?

 

と思われるかもしれないけど、

『大人の文章講座』より『10倍速く』を勧めたいのはこれなんです。

超スピード文章術

 

左が『10倍速く』で、右が『大人の文章講座』なんだけど、

『大人の文章講座』は大人向けということもありページに文字がぎっしり。

 

いやいや、本なんだから当たり前でしょ?

と言われるとそりゃそうだけど、

お弁当箱にご飯しか入っていないと食べにくいでしょ?

 

この『大人の文章講座』は、そのご飯だけのお弁当みたい。

 

ぎっしり詰まっていてお得のようにみえるけど、

息抜きのギャグパートもなく作業マニュアルや法律を読んでいるようで

読むのがちとしんどい。

 

それに比べて、

左側の『10倍速く』のほうには、かなりの余白。

しかも、重要なところはフォントが少し大きくなり太字になっている。

 

・・・この差って大きい。

 

圧倒的に『10倍速く書ける 超スピード文章術』のほうが読み物として読みやすい。

そう、余白やレイアウトって意外と大事なんだなと。

それを体感できたのは収穫だった。

 

もっとも、とにかく数多くの文章テクを知りたい!という

参考書として使いたい方は『大人の文章講座』のほうがオススメ。

 

あと、自分でマーカーをつけたり、アレンジしていけば違うかも。

 

 

文章も工事も準備が大事!

通信会社に勤めていた頃に機器の取り付け作業もやっていたけど

その頃の教訓は「大事なのは作業ではなく、作業前の準備」

 

手順書やリハーサルなど作業前の準備がしっかりしていれば、

あとは手順書に従って作業を進めていくだけなので、

作業自体よりも手順書の精度やリハーサルでの完成度が大切。

 

これが、文章作成にも当てはまるらしい。

 

本書では、”独自の事実”、”エピソード”、”数字”を素材と呼び

これから日頃からアンテナを張って収集したり

調べたものを箇条書きにしておき

文章を練り上げていくことを推奨している。

 

事前準備が、速く文章を書くキモのようだ。

 

 

他にも細かいテクニックが満載!

◯ 順接の接続詞は使わない

◯ 難しい日本語を翻訳する

◯ 形容詞を素材に置き換える

 

などなど、書ききれないほどすぐに使えそうなテクニックが

この本には載せられていた。

 

この ”すぐに使えるテクニック” が実用的でなかなか嬉しい。

 

特に形容詞を素材に置き換えるというのは、

文章に厚みがでてきそうなので実践してみたい。

 

そう、この本を読むと実践してみたくなるのだ!

 

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感想 = 今野三部作で書くことが楽しくなる! =

修行を積み重ねていけば、

確かに10倍近くまで速くなるかもしれない・・・

 

そう思わせる本でした。

それより、これだけテクニックを並べられると実践してみたくなるのが心情。

しばらくは、モノを書くことにハマりそうです。

 

なお、こちらの『10倍速く書ける 超スピード文章術』は、

『一秒でつかむ』

『読みたいことを書けばいい』

の編集者である今野良介さんの編集。

 

発行順は『10倍』『一秒』『読みたいこと』になるけど、

新しい順『読みたいこと』『一秒』『10倍』の順に読むと素材の大事さがわかったり

今野さんの壊れっぷり(失礼!)というか、

『読みたいこと』に、たどり着いた理由がわかるような気がして面白い。

 

また、レイアウトは同じ編集者だから似ているのに、

ターゲットに関する考え方が真逆だったりするところも楽しめます。

 

この三部作を読みこんでいくと、

モノを書きたくなるし、書くことが嫌じゃなくなりそう。

 

書くの苦手だなぁと思っている方ほど、ぜひ。

 

以上です(`・ω・´)ゞ

文章終わりのライン

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