キュリー夫人はそんな人じゃない!『本屋さんで待ちあわせ』を読んでみた【書評】

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本屋さんで待ち合わせ

 

キュリー夫人は、自分の体に椅子を載せて寝ていたのだ p.24より

キュリー夫人の椅子イメージ図

 

・・・マジか!! 突き刺さるわ!

 

それにしても、キュリー夫人の伝記を読み

数あるエピソードからこのエピソードを用いるところが

今日も三浦しをんさんの本を読んでしまう理由なんだろうな。

 

今回読んだのは、キュリー夫人さえもネタにする

三浦しをん著『本屋さんで待ちあわせ』

なんとなく小説っぽい雰囲気がする表紙だけど

エッセイと書評を集めたもの。

 

なので、”しをん節” が炸裂しまくってた。

 

『本屋さんで待ちあわせ』には、気になる本がいっぱい

 

数カ月前に『お友だちからお願いします』を読み、

独特のスタイルで本を紹介していく

しをんワールドに足を踏み入れた私。

 

もっと「しをんワールド」にハマりたい!

 

ということで

『お友だちから』と表紙も内容も似たような

『本屋さんで待ちあわせ』を選択。

 

 

ところで、気付きました?

 

「お友だちからお願いします」

「本屋さんで待ちあわせ」

 

2冊の単行本の表紙を並べると・・・

 

本屋で待ちあわせ

 

ふっ、ふっ、ふっ・・・・

そういうことみたい。

 

 

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この本は、こんな人にオススメ!

日曜の朝刊に掲載されているような書評は

どこか堅苦しいし、読んでいても書き手の顔が思い浮かばない。

 

書評なので、それが本来の姿なのかもしれないけど

教科書的でつまらないと感じることもある。

 

それに比べて、しをんさんの書評は

これは買ってみたい楽しそうな本だな!と思うより

 

楽しそうだな、しをんさん!

 

と感じる。

書評としては減点ものかもしれないが、読み物としては面白い。

 

なので、少々、読み手を選ぶかも。

オススメなのはこんな方々。

 

◯ 三浦しをんさんのファン
◯ 色んな本を知りたい
◯ 砕けた書評のほうが好き
◯ ニヤニヤしながら書評を読みたい

 

しをんさんの書評を読んだことがない!

という方もぜひぜひ。

 

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著者・三浦しをんは、こんな方!

『本屋さんで待ちあわせ』の著者・三浦しをんさん。

本書よりも『風が強く吹いている』『舟を編む』でご存じの方も多そう。

 

また、新聞や雑誌に本にまつわるエッセイや書評の連載を持っているので、

そこで知った方もいらっしゃるのでは?

 

ただ、自虐ネタや軽いエロ系が入ることもあるせいか、

小説に比べてエッセイや書評はグンと下町っぽい感じ。

 

なお、私は『舟を編む』はコミカライズ、

いわゆる漫画化されたもので読んだ。

 

さくっと読めるので、こちらもオススメ。

ちなみに、コミカライズした雲田はるこさんについても

「本屋さんで待ちあわせ」のあとがきに書かれていて

 

”絵と漫画のうまさは尋常ではない”

 

と絶賛されている。

なお、紹介しているのは『新宿ラッキーホール』というBLものの漫画。

 

雲田はるこさんといえば

『昭和元禄落語心中』のほうが有名なのに臆すことなくBLもの。

 

ここでも、しをんワールド全開。

 

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本の中身は、5章仕立ての本にまつわるお話

一章と五章は、本にまつわるエッセイや書評
二章と三章は、読売新聞に掲載された書評
四章は、『東海道四谷怪談』についてのエッセイ p.2~3より抜粋

「はじめに」で、このように書かれている。

 

書かれているのだけど、三章もかなりエッセイっぽい。

いや、なんだったら二章もエッセイなのでは?と思う。

 

しをんさんに、書評という枠は狭すぎる。

 

本のジャンルもさまざまで

あさのあつこ著『ランナー』のような王道もあれば

八田武志著『左対右 きき手大研究』のようなトリビア的なものも。

 

どのジャンルも文体を変えることがないので

難しそうな本まで身近に感じてしまう。

 

それだけに、実際に本を読もうとすると注意が必要かも。

それは笑えるような本じゃないよ!って。

 

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感想 読み物として読もう!

とにかく、しをんさんは本が好き!

ということは十分に伝わるのだけど、

テーマとして取り上げている本の中身はよくわからない。

 

2度のノーベル賞受賞者であるキュリー夫人なんて、

椅子を載せて寝る人だ。

 

だから、私はしをんさんに惹かれる。

シレッと漫画やBLを載せてしまうあたりも彼女ならでは。

 

なお、物凄くどうでもいいのだけど、

表紙のオレンジの服を着た男性の雰囲気が

ちょっと自分に似ているなぁと。

 

なので、こういうファッションにすればいいのか?

と思い始めている。

 

とりあえず、靴は裸足で履く派になろうかと。

 

それでは(`・ω・´)ゞ

文章終わりのライン

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