高校の修学旅行で、帰りの飛行機に乗ろうと一列に並んでいたところ、
「うぁ、今、あのおっさんにケツ触られた!」
と、私の真後ろにいた同級生が少しトーンを抑え気味に言うので、
パッと振り返ると少し離れたおっさんがしてやったりの満足気なニヤっ。
なお、私の通っていた高校は男子校。
痴漢って・・・
予備知識なく進撃の巨人の捕食シーンを読んだとき以上の気持ち悪さです。
そして、意外とどうしていいのかわからないものです。
そんな痴漢がなかなか撲滅されない理由に、
情報量が少ないという点が挙げられると思います。
警察に被害届を出す人も少ないでしょうしね。
その情報量の少なさをカバーしてくれそうなのが、
今回ご紹介するアプリ「痴漢レーダー」
ここで、痴漢がありました!痴漢を見かけました!
という情報を地図上にデータベース化したもの。
正直、めちゃめちゃ重くて、
すぐにフリーズ(画面が固まる)するなど
低スペックのスマホでは扱いにくく修正が必要なアプリですが、
痴漢撲滅につながって欲しいという願いを込めてご紹介いたします。
痴漢レーダーで、痴漢の出没ポイントをチェックできる!【9月の新作アプリより】
痴漢レーダーの初期画面より
痴漢レーダーといっても、痴漢しそうな人が近づいてきたらレーダーで探知し通報するというものではありません。
将来的にそういうものができるといいのですが、
このアプリは、痴漢被害や痴漢を目撃した場所をインプットしていくというもの。
ざっくり言うと、痴漢版ハザードマップという感じ。
ドラクエのレベルアップのためスライムばっかり倒す地味な作業のようですが、
これによって警察も動きやすくなるかもしれません。
即効性はありませんが、じわじわと効いてきそうです。
まずは、どんなところで痴漢が発生しているかチェックする!
痴漢レーダーの登録場所画面より
早速、どんなアプリなのか起動させてみます。
オープニング画面が表示されて、
東京の地図が表示されていくのですが・・・
これがとにかく重い。
東京なので地図に表示しないといけない情報が多くて
全てが表示されるまで少し待つようになります。
しばらくすると自分の居場所の最寄り駅付近に移動して、
円の中に数字が書かれたものが表示されます。
これが、痴漢が登録された件数。
ただ、広域図での数字はこの付近で2件登録されてますよ!
とのことなので、ピンポイントでここというわけではないみたい。
なので、円の周辺を拡大していくと上図右側のように正確な位置が把握できます。
ただ、円をタップしても詳細が表示されることはありません。
そうなんです、詳細が見られないのです。
それどころか、何度もタップすると画面が固まります。
なお、いろいろ見ていくと青の円とオレンジの円が出てきますが
オレンジの円は10件以上みたいです。
痴漢されたり、目撃したら登録!
痴漢レーダーの登録画面より
もし、痴漢をされた、目撃したら「被害にあった」「被害を目撃した」をタップして情報を登録します。
実は登録内容および登録方法はどちらも同じ。
① 項目を選び、
② 場所を特定し、
③ 時間を選んで詳細を書く
という流れになります。
ただ、場所は駅以外は指定できないようで、駅付近の路上をタップしても最寄り駅に強制移動させられます。
このあたりは、始まったばかりなので長い目で見ていくしかなさそうで、詳細欄に補足説明をするのがいいかと。
2つの点に注意するといい感じで使える!
痴漢レーダーの初期画面より
まだまだ、これからのアプリということもあり、
実際にやってみてここを注意しておけば!という点を2つ挙げておきます。
① 地図は完全に表示されて3秒くらい待ってから次の操作へ。
完全に表示される前に拡大や移動などするとよくフリーズします。
② 使用前にGPSとモバイルデータ通信をONにする。
Wi-FiとGPSだけでは位置特定ができないときもありましたので、
モバイルデータ通信もONにするのがオススメ。
もっとも、外出時にはONなっている人が大半でしょうけど。
そして、高確率で「読み込み中」から動かないので、
そういうときは上図青枠のGPSマークをタップするとうまくいきます。
なお、読み込み中に「被害にあった」「被害を見た」をタップするバグることも。
警視庁発のアプリ「DigiPolice」が痴漢撃退に一役買う!【東京ならこれもあり?】
Digi Policeのオープニング画面およびホーム画面
Digi Policeは、警視庁犯罪抑止対策本部が犯罪発生情報などを提供するアプリ。
オープニング画面が近未来を想像させるカッチョいい感じになっています。
そのアプリの中身は、単に情報を提供するだけでなく、地図上にデータベース化されているので、該当する地域を選択していくと詳しい情報を見ることができます。
もっとも、警視庁は警察の元締めっぽいイメージですが、
警視庁は東京都を管轄する警察組織なので
Digi Policeは東京のみの情報しかありません。
そして、警視庁警備部特科車両二課所属のパトレイバーも東京のみでしか活動しません。
そんな「Digi Police」ですが、痴漢対策用の機能も用意されています。
痴漢撃退に使える・・・人もいそうな防犯ブザーと痴漢撃退機能
Digi Policeの防犯ブザーおよび痴漢撃退
「Digi Police」の下側に「防犯ブザー」と「痴漢撃退」のアイコンがあります。
別機能のようにみえますが中身は似たようなもので、
「防犯ブザー」は、キュンキュンキュンと威圧的というよりは注目させるためという感じのブザー音が鳴ります。
一方の「痴漢撃退」はブザー音ではなく「やめてください!」と「となりのトトロ」のサツキちゃんっぽい女性の声が響きます。
・・・なので、迫力はありません。
とはいえ、マナーモードにしていようが、音量を下げていようが、
そこそこの大きさの音が鳴り響きます。
これ、良さそうに思える機能ですが、
痴漢に遭遇しているときにスマホをカバンに入れていたらわざわざ取り出すの?
押しても周囲から迷惑に思われるだけなのでは?
という疑問が解消されないため、良い結果に結びつきそうにないのが残念です。
Digi Policeは、そもそも情報提供アプリなので・・・
痴漢撃退には残念感が否めない「Digi Police」ですが、
そもそも犯罪情報提供アプリなので
そちらを評価してあげて欲しいです。
痴漢レーダーと比べると、かなり詳細な情報が載っているので、
犯人が逮捕されるまではその道を通らないなど対策が打てそうです。
最近は痴漢の手口もIT化?AirDrop(エアドロ)露出狂に要注意!
週刊ビッグコミックスピリッツ44号の「気まぐれコンセプト」でも、取り上げていましたが、最近ではiPhoneなどApple製品同士でデータをやり取りできる「AirDrop(エアドロップ)」いわゆるエアドロ機能を悪用し、自分のわいせつ画像を送りつけるという変質者がいるそうです。
漫画の世界だけでなく、実際に被害にあった女性もいるそうなので注意していただきたいところです。
注意は簡単で、
② 「AirDrop」をタップします。
すると・・・
「受信しない」
「連絡先のみ」
「すべての人」
と項目が3つあるので、
③ 「受信しない」か「連絡先のみ」を選んでおきます。
どちらがいいかと言われると
「受信しない」を選んでおいて、必要なときに変更するのがベストかと。
Apple製品なので iPhoneだけでなくiPadもエアドロ機能があります。
お持ちの方は、ご注意ください。
まとめ
痴漢レーダーのようなアプリが不必要になる世の中になるのが一番ですが、このアプリが普及して少しでも痴漢被害がなくなることを望みます。
それはではまとめです。
◯ 痴漢被害にあったり目撃したら、情報として痴漢レーダーに登録する。
なぜ、女性が注意しないといけないの!という不満は理解しますが、
ご協力とご理解を求めて痴漢撲滅につなげられればと思います。
なお、9月の新作アプリといえば「ドラクエウォーク」なのでしょうけど、
重要度の違いから「痴漢レーダー」をピックアップしました。
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