エンディングノートなんて書きたくない! 前編

うちの祖父母の場合

私には90歳を過ぎた祖父母がいるのですが、さすがに最近になって、お墓のこと、相続のことなど「終活」めいたことを言うようになってきました。
 
ところが「もう必要な事は言ってるから・・・」と言って紙に残そうとはしません。
 
マイナンバーカードも真っ先に作ったり、役所から書類が届くと次の日には提出するくらい「しなければいけない」ことに敏感な祖父母なのですが、どうやらエンディングノートは「しなければならない」という認識ではないようです。
  

待っていても書いてくれない

しらべぇさんの2017年の調査によると20~60代の男女1,400名のうち、
遺言書を作成したのは9.1%

リサーチバンクさんの2012年の調査によると60歳以上の男女のうち、
エンディングノート作成したのは1.9%作成の途中が4.2%
 
遺言書もエンディングノートも作成する人は少数派。特にエンディングノートは2012年の調査とはいえ、かなり低い数値になっています。なぜ書かないのか調べてみると
 
① 面倒くさい
  男性に多いようですが「残った人達が好きにしたらいい」「今は忙しい」「普段からよく
  話してるから大丈夫」など、もっともらしい理由はあるものの、要するに面倒くさい。
 
② 楽しくない
  やはり死後のことなので「考えていると暗い気持ちになる」「縁起でもない!と子供が話
  を聞いてくれない」など、テーマが重いので楽しくない。

③ よくわからない
  「財産も友人関係もこの先どうなるのかよくわからない」「何をどう書いていいのかわか
   らない」など、書く気はあったものの “よくわからない” ので挫折してしまった。
 
という傾向にあるように思います。
これでは待っていても書いてくれそうにありません。

そもそも、エンディングノートって?

エンディングノートは、“人生の終末期に備えて自身の希望を書き留めておくノート”とされていますが、歴史が浅いため遺言書のようにがっちり決まってはいません。従って、何を書いてもいいとされており、市販のエンディングノートは大体下記の項目について書き留めるようになっています。

◯ 自分の情報
  氏名、住所、電話番号、生年月日など
◯ 親族、友人の情報
  氏名、住所、電話番号、何かあったときに告知するかどうかなど
◯ 資産、財産の情報
  預金、株、不動産など
◯ 各資格証の情報
  健康保険、生命保険の番号および証書の場所など
◯ 各契約の情報
  携帯電話、NHK、インターネットなど
◯ 介護、治療の情報
  告知して欲しいかどうか、延命治療を望むかどうかなど
◇ 葬儀、お墓の情報
  規模、宗派、遺影など
◇ 相続の情報
  法定相続どおりにするかどうかなど
 
なお、これといったフォーマットもルールもありません。従って、市販のもの、専門家が作成したフォーマットをダウンロードしたもの、各自治体が無料で配布したものなど色々あります。もちろん、自分で作成しても構いません。
 
そもそもエンディングノート、必要なんでしょうか?
それを探っていきたいと思います。
  

知らないと困る情報がここにある

祖父母または両親と一緒に暮らしていれば別ですが、離れて暮らしていると思っている以上に記憶だけでは答えられないものです。いくつか列記しますので、答えられるかチェックしてみてください。
 
◯ 住所、電話番号
◯ 生年月日
◯ 血液型
◯ 身長、体重
◯ 薬の服用具合
◯ 病歴
◯ 本籍地・筆頭者
 
いかがですか?
特に後半部分は、すぐには答えられないのではないでしょうか?

本籍地と筆頭者以外は緊急入院するときに必要になりそうなものをピックアップしています。昨年、これらが必要な状況になりましたが結構答えられずに困りました。
 
本籍地と筆頭者は戸籍謄本を取得する際に必要です。住民票を取得するときに「本籍地・筆頭者を記載したもの」を発行してもらうこともできますが、よくわからないときには一度は戸籍謄本を見ておくをオススメします。
 
たったこれだけでも、本人に聞かないとわからないもの、手帳を探さないとわからないものなど、情報が一元化されてないので意外とやっかいです。そこで、エンディングノートを作成しておけば必要な情報を一元化することができます。
 
 

揉め事防止に一役買う

「延命治療はしないでほしい」
「海に散骨してほしい」
「飼ってた犬はお隣さんに育ててもらってほしい」
 
これらを言われたらどうしますか?
本人の希望であったとしても、実際にやってしまうとあなたが他人から非難されるかもしれません。我が家も父が海が好きなので「海に散骨してほしい」と言われていますが、祖母は「海に撒くなんて・・・・」と渋い顔をします。事前にそういったやりとりがなければ、喪主の思いで海に散骨したいのか本人の思いなのかわからず揉め事の原因になりかねません。

もしエンディングノートに希望が書かれていれば、揉め事を防ぐ盾になります。
 
 

エンディングノートの概念から離れてみる

ここまで読まれてお気付きかもしれませんが、一般的にエンディングノートは先立つ方のためにあるのではなく、残された方のためでもあると考えられます。幸いエンディングノートは歴史が浅く、その立ち位置や有効的な利用方法が確立されているわけではありません。そこで、私からのご提案としてできたのが「Life Share Note」なのです。
 
続きは後編で。


▼ どんな人?と思われたらぜひ。