「今日は無礼講じゃ、何でも好き勝手言っていいぞ!」
普段、陽のあたる窓に近い席でムスッとしながら仕事している部長が
乾杯の時にいつになく上機嫌でそう言った。
でも、課長クラスの大人たちは、みんなわかってる
部長は「無礼講」にしたうえで、
自分を褒めてもらたい、持ち上げてもらいたいのだ。
そんな大人たちの思惑など知る由もない
最近ようやく戦力になってきた新入社員。
お酒は強くないのか、ほんのり赤くなった顔で係長に強めで絡む。
「大体、部長に対して係長や課長がそんなんだから・・・」
新入社員の声が通ったのか少し静まり返る場。
係長の返答に注目が集まる。
ここは腕の見せどころだ。
「部長は無礼講と言われたが、私は無礼講だと言った覚えはないんだが」
大きな声ではなく普段通りの物言いなのに冷たく響き渡る係長の声。
4月になり、係長も新入社員も異動になった。
忘年会は、仕事だ。
忘年会は「誰が主役になるのか」によって、スルーされるかどうか決まるという話
「忘年会スルー」
なんて言葉がちらほらする年末ですが、
みなさんは会社の忘年会に行かれましたか?
私はお勤め人時代、好きな上司の時には参加して
嫌いな上司の時は適当な理由をつけて参加しませんでした。
なお、嫌いな上司の時は忘年会どころか飲み会は全て不参加。
わがままな部下でした。
その結果、働くビルが違うほど遠くの部署に飛ばされましたが(苦笑
忘年会や飲み会はすっ飛ばしていいの?
会社の風土やその人の性格もあるので一概に言えないとしても
私の経験からすれば忘年会など会社や部署の飲み会はすっ飛ばしてもいいと思います。
実際に参加しなかったからと言って
人間関係に大きな変化があったことはありませんでした。
・・・飛ばされたけど。
むしろ、参加したがために良くも悪くも変化したほうが多かった気がします。
ただ、社外や他部署の飲み会には参加しておいたほうがいいです。
嫌な思いをするより、楽しい可能性のほうが高いので。
忘年会スルーされない上司の特徴
とにかく、お勤め人時代に異動の多かった私。
数えるのが面倒なほど何人もの上司に仕えてきましたが
振り返ってみると、忘年会に出てもいいなと思える上司には
飲み会でのふるまいに3つの特徴がありました。
1つ目は「お酒を強要しない」「注がせない」こと。
わりとお酒好きな上司が多かったのですが、
お酒を注ごうとすると
「俺は俺のペースで飲みたい!」
「仕事じゃないから、いらん気は回さんでいい」
などと言って断ることが多かったです。
また「飲めない人にお酒を注ぐのは、お酒がもったいない」として
強要することもなかったです。
2つ目は「聞き上手」「盛り上げ上手」であること。
直属の上司は、普段からきちんとコミュニケーションがとれていれば
忘年会や飲み会になっても話を聞いてくれます。
逆に普段あまり話すことのない上司は、
話のきっかけづくりに自分の話を持ち出し、
説教になったり自慢話になる傾向にありました。
とはいえ、レアケースもあります。
普段は都会のちいさなお地蔵さまくらい存在を消していた私のような者にまで、
話しかけては耳を傾けてくださり周辺の場を盛り上げていく
そういう取締役クラスの方もいらっしゃいました。
どうしても歳を重ねると
愚痴、説教、自慢話
の三種の神器がついつい出るもの。
ですが、聞き役や盛り上げ役の徹することができる上司は
その神器があまり出てこないので、
素敵だなと感じたものです。
3つ目は「褒め上手」であること。
普段、怒ってる姿しかみないくらいめっちゃ怖いのに
飲み会になると「笑顔で仕事を受けてくれるので、いつも助かってる」など、
めっちゃ褒めまくるという上司もいました。
これは、ギャップ萌えというかツンデレというか。
いい関係性につながっていきました。
もっとも、普段から優しい上司もこれは一緒。
「よく頑張ってる」「助かってる」
は、やはり嬉しいものです。
まとめ
要するに・・・
上司らが主役になるのではなく黒子役に徹していれば
しぶしぶでも参加してくれるのではないかと。
甘いかな?
もっとも。
そうまでして、忘年会をしたいかどうかはわかりませんが。
以上です(`・ω・´)ゞ
コメント