もし、倒れた人を見かけたら 前編

急に目の前の人が倒れたら?

先日、免許更新での講習を受けていたところ、半分くらいを過ぎたあたりで前の席の男性が隣の女性にもたれかかるように横になったので、何か落としたのか、寝落ちか、大胆な痴漢か?と思ったらどうも様子がおかしい。
 
そこで「すみません!」と手を挙げて講師の方や偶然居合わせた看護師さんに対応していただいたのですが、帰宅後にそもそもいい大人が他人頼みというのもいかがなものかと思い、もし同じような場面になったらどうするかまとめてみました。(倒れた男性は医務室みたいなところに運ばれ、救急車に乗る頃には歩いていましたので大丈夫だった模様)

※ なお、この記事は専門家どころか初心者が備忘録的にまとめたものです。詳しくは専門家
  のサイトなどでご確認願います。また、専門家の方でこうしたほうがいいよ!的なアドバ
  イスがありましたらよろしくお願いいたします。
 

どうしよう?と思ったら119番通報

救急救命全体の流れを簡単に書くとこんな感じです。
 
 1.安全確認
 2.意識、呼吸の確認
 3.119番通報
 4.救命措置
 5.体位・保温の確保
 6.搬送
 7.医療機関で治療
 
どうしよう?と思った時点で、手順がわからずパニック状態になっています。とはいえ、特に自分しかいない場合など、迷ってる時間はなく次々と決断していかなくてはいけません。こういうとき「これさえしておけばいい!」というのを1つだけ決めておくと酷いパニック状態までにはならないものなのです。
 
基本的には「とにかく119番通報!」でいいと思いますが、家の中なら冷蔵庫などに救急マニュアルを貼っておき、それを見るでもいいと思います。
 

まずは安全確認

119番通報で終わっても良いのですが、いい大人がこれだけというのも・・・と思いますし、もう少し出来ることを順序立てて考えてみます。

まず、倒れている人を発見したら、二次災害が起きないよう安全確認安全確保を行います。
昔の常識として「脳卒中で倒れたら動かさない」などありましたが、今は静かにゆっくり安全な場所に動かしたほうがいいとのこと。ですから、外で倒れた場合は事故に巻き込まれないような場所、室内でトイレなど狭い場所なら救急措置ができる広い場所に運びます。
   
 また、周辺に人がいれば助けを求め、119番通報やAEDを持ってきてもらいます。
 

意識、呼吸の確認

安全な場所に運んだら、意識と呼吸の確認をします。消防署に伝えるための状態の確認なので、意識や呼吸が戻るのを期待して待ってみるようなことはしません。特に一時的なものは30秒以内で意識が戻るそうなので、それ以上経っていたら絶対に待たないように。
 
① 意識の確認
  「大丈夫ですか?」と声をかけてみる。反応がなければ軽く肩を叩いて再度声をかける。
  それでも反応がなければ軽くつねってみる。なお、意識を覚まそうと激しく体を揺すった
  りしません。

   → 大声で呼ぶと目を開けたり、簡単な命令には反応する(意識混濁)
   → つねるなど痛みの刺激をあたえると体を動かしたり、顔をしかめる(半昏睡)
   → 全く反応がない(昏睡)
 
   ※ 意識障害があっても聴覚は残っていることがあるため、不安が増すような不用意な
     発言は避ける
 
② 呼吸の確認
  倒れた人の口・鼻に自分の耳を近づけて呼吸音を聞きつつ、胸部と腹部の動き(呼吸によ
  り上がったり下がったりするか)を集中的に観察する。なお、呼吸音はするけど胸部と腹
  部に動きがない、しゃくりあげるような途切れ途切れに起こる呼吸(死戦期呼吸)は「呼
  吸なし」とする。
 
 

119番通報

「119番通報」は、次の要領で通報してください。私も通報したことありますが、大体こんな感じでした。(年齢、性別を聞かれたかどうか記憶が曖昧)通報は携帯電話のほうが便利に思えますが、固定電話のほうが位置を把握しやすいそうです。携帯電話でかける場合は、GPS機能を有効しておくといいのですが、やり方がわからず戸惑うよりはかけてしまったほうがいいと思います。
 
 指令室 : 119番◯◯消防局です。火事ですか。救急ですか。
 通報者 : 救急です。
 指令室 : 住所を教えてください。
 通報者 : ☐☐区△△町〇〇丁目〇番〇〇号です。
 指令室 : 何がありましたか。
 通報者 : 急に倒れて呼吸はありますが意識がありません。
 指令室 : 年齢と性別を教えてください。
 通報者 : 70歳男性です。
 指令室 : かかりつけの病院、持病はありますか?
 通報者 : ありません
 指令室 : 今お使いの電話番号と、あなたのお名前を教えてください。
 通報者 : 〇〇〇ー〇〇〇〇です。名前は〇〇〇〇です。
 指令室 : 救急車のサイレンが聞こえたら誘導をお願いします。
 

救命措置

意識も呼吸もないときは、胸骨圧迫いわゆる心臓マッサージと人工呼吸が必要です。
「胸骨圧迫30回+人工呼吸2回」のセットを繰り返すとよいそうですが、データ的に胸骨圧迫だけでも効果があること、訓練を受けていない素人が人工呼吸してもあまり効果がないこと、人工呼吸に抵抗がある人もいることから無理せずに胸部圧迫を続けてもいいようです。
 
胸骨圧迫は1分間に100~120回が望ましいとされています。これは ♪もしもしカメよカメさんよ~のペースになるそうで、救急車の到着が平均8分ですからかなりしんどい作業となり交代でやるのが理想です。

大阪ライフサポート協会 PUSHプロジェクト様より転載
 
AEDがあればAEDも使用します。AEDを使用する理由ですが、意識も呼吸もない場合は心室細動の可能性が高く、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態でいると考えられます。そこで、AEDを使ってその震えを止めるのです。震えが止まってもすぐ心臓が動き出して血液を送り出すわけではないので引き続き胸骨圧迫が必要です。

大阪ライフサポート協会 PUSHプロジェクト様より転載
  
なお、AEDは心室細動と心室頻拍という不整脈系の場合のみショックが必要だと判断し充電をします。ですから、正常な場合や心臓の動きが止まっている場合には、充電をしない仕組みになっているそうです。
  
 

体位・保温の確保

呼吸がなければ、引き続き胸骨圧迫をしていきます。意識が戻らなくても呼吸が出来ていれば回復体位にして救急車を待ちます。
 
<意識のある場合>
 本人の希望する楽な体位にする
 
<意識のない場合>
  ① 横向きにする
  ② 下顎を前に出す
  ③ 両肘を曲げ上側の手を顔の下に入れる
    なお、服やタオルなど枕の代用になるものがあればそれを使ってもよい
  ④ 上側の膝を90度に曲げる
 
次に、保温は毛布などで行います。なお、電気毛布、湯タンポ、アンカなどで暖めることは医療機関の指示がない限りしません。また、地面やコンクリートの床などのときは、上に掛ける物より、下に敷く物を厚くします。

搬送

搬送は救急隊員が行いますが、救急隊員が来るまでに用意しておきたいものがこの5つ。
 
 ◯ いつも飲んでいる薬、お薬手帳
 ◯ 保険証
 ◯ 病院の一時金と帰るときのお金
 △ 担架等で運ばれるときには靴
 △ 着替え
 
その日に帰れるくらい無事なら帰りはパジャマ姿だったとか靴を忘れて裸足だったなど笑い話ですみますから、基本的には上3つでいいかも。また、症状の重症度によっては、親戚など必要な連絡先がわかるものもあったほうがいいかもしれません。
 

医療機関で治療

もし緊急手術が必要!となった場合には、入院手続きは付き添いがすることになると思います。ですから、手術中など気が気でないとはいえ、既往歴などがわからない場合には確認しておいたほうがいいかもしれません。
 
 
以上ですが、何度読み返してみても
「この記事は長い!」
「もっとまとめてくれないといざというときに使えない!」
と感じましたので、後半でそのあたりの対応を考えてみます。
 

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