もし倒れた人を見かけたら、やっておきたい3つのこと!

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救急車で運ばれる
「えっ? 何? なぜ倒れた!」
 
 
先日、免許更新での講習を受けていたところ、半分くらいを過ぎたあたりで前の席の男性が隣の女性にもたれかかるように横になりました。

 

何か落とした?

寝落ち?

大胆な痴漢?

 

と思ったら、その状態からピクリともせず様子がおかしい。 
 
放置するわけにもいかず、かといって人見知り私。

 

ドキドキしながら「すみません!」と手を挙げて、講師の方や偶然居合わせた看護師さんに対応してもらうことに。

倒れた男性は医務室みたいなところに運ばれ、救急車に乗る頃には歩いていましたので大丈夫だったみたいで一安心。
 
 
 
帰宅後、看護師さんがいなかったら・・・と思うとゾッとするし、そもそもいい大人が他人頼みというのもいかがなものかと思い、もし同じような場面になったら大人らしい対処ができるようまとめてみました。
 
 
※ なお、この記事は専門家どころか初心者が、備忘録的にまとめたものです。詳しくは、専門家のサイトなどでご確認願います。

また、専門家の方で、こうしたほうがいいよ!的なアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。


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これだけ覚えておこう!「どうしよう?と思ったら119番通報」

倒れた人を見かけたら、まず119番通報!で間違いはないのですが、いい大人がこれだけというのも・・・と思います。
 
 
とはいえ、どうしよう?と思った時点で、手順がわからずパニック状態になるもの。
 
しかも、特に自分しかいない場合など、迷ってる時間はなく次々と決断していかなくてはいけません。
 
 
 
こういうとき「これさえしておけばいい!」というのを1つだけ決めておくと酷いパニック状態までにはならないものです。

 
ですから、「とにかく119番通報!」なのですが、スマホに救急マニュアルを入れておく、家の中に冷蔵庫などに救急マニュアルを貼っておくなどして、「これさえしておけばいい」をマニュアルを見る!に変えるとより大人らしい良い対応になりそうです。
 
 
そこで、素人でも何か対処マニュアルを考えてみることに。
 
まず、救急救命全体の流れを書きだしてみました。
 

 1.安全確認
 2.意識、呼吸の確認
 3.119番通報
 4.救命措置
 5.体位・保温の確保
 6.搬送
 7.医療機関で治療

 
7項目もあるので、少し大変ですが詳しくみていきます。
 
 

まずは、落ち着いて安全確認

まず、倒れている人を発見したら、二次災害が起きないよう安全確認安全確保を行います。
 
 
昔の常識として「脳卒中で倒れたら動かさない」などありましたが、今は静かにゆっくり安全な場所に動かしたほうがいいとのこと。
 
ですから、外で倒れた場合は事故に巻き込まれないような場所、室内でトイレなど狭い場所なら救急措置ができる広い場所に運びます。
  
  

 また、周辺に人がいれば助けを求め、119番通報やAEDを持ってきてもらいます。

 救急措置ができる体制をとるために安全確保!

 

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安全確保ができたら、意識、呼吸の確認!

安全な場所に運んだら、消防署に状態を伝えられるよう意識と呼吸の確認、つまり現状の把握をします。
 

現状の把握なので、意識や呼吸が戻るのを期待して待ってみるようなことはしません
 

一時的なものは30秒以内で意識が戻るそうなので、それ以上経っていたら絶対に待たないように。

① 意識はどういう状態なのか?(意識混濁、半昏睡、昏睡)
 
まず「大丈夫ですか?」と声をかけてみます。反応がなければ軽く肩を叩いて再度声をかけます。それでも反応がなければ軽くつねってみます。
 
なお、意識を覚まそうと激しく体を揺すったりしません。

そして、下記の3つのどの状態であるのか把握します。
 
 
 → 大声で呼ぶと目を開けたり、簡単な命令には反応する(意識混濁)
 
 → つねるなど痛みの刺激があると体を動かす、顔をしかめる(半昏睡)
 
 
→ 全く反応がない(昏睡)

  
 ※ 意識障害があっても聴覚は残っていることがあるため、不安が増すような不用意な発言は避ける。
 
 
 
② 呼吸の確認(呼吸の有無)
 
倒れた人の口・鼻に自分の耳を近づけて呼吸音を聞きつつ、胸部と腹部の動き(呼吸により上がったり下がったりするか)を集中的に観察する。

 なお、呼吸音はするけど胸部と腹部に動きがない、しゃくりあげるような途切れ途切れに起こる呼吸(死戦期呼吸)は「呼吸なし」とする。

 

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人見知りとか電話は苦手とか言わず、119番通報

「119番通報」は、次の要領で通報してください。
 
 
私も通報したことありますが、大体こんな感じでした(年齢、性別を聞かれたかどうか記憶が曖昧)。

 
なお、通報は携帯電話のほうが便利に思えますが、固定電話のほうが位置を把握しやすいそうです。携帯電話でかける場合は、GPS機能を有効しておくといいのですが、やり方がわからず戸惑うくらいならそのままかけましょう。
 

 指令室 : 119番◯◯消防局です。火事ですか。救急ですか。
 
 通報者 : 救急です。
 
 指令室 : 住所を教えてください。
 
 通報者 : ☐☐区△△町〇〇丁目〇番〇〇号です。
 
 指令室 : 何がありましたか。
 
 通報者 : 急に倒れて呼吸はありますが意識がありません。
 
 指令室 : 年齢と性別を教えてください。
 
 通報者 : 70歳男性です。
 
 指令室 : かかりつけの病院、持病はありますか?
 
 通報者 : ありません。
 
 指令室 : 今お使いの電話番号と、あなたのお名前を教えてください。
 
 
通報者 : 〇〇〇ー〇〇〇〇です。名前は〇〇〇〇です。
 
 
指令室 : 救急車のサイレンが聞こえたら誘導をお願いします。

パニックのまま電話をすると何でもないことが伝わらなかったりするので、せめて呼び出し音が鳴っている間は深呼吸です。
 
 

救急車を呼ぶかどうか迷ったら「7119」

なお、救急車を呼ぶかどうか迷う状態のときがあります。
 
そのときには地域限定ではありますが「7119」に電話すると相談センターにつながります。また、お子さんの場合は「8000」に電話すると小児救急電話相談につながります。(全国展開済)
 
▼ 「7119」の詳細
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/kyukyu_anshin.html
 
▼ 「8000」の詳細
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

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救命措置は、ためらわずにやる!

救命措置は、素人には少しハードルが高いですが、プロがいなければためらわずにやる!という心構えはしておいたほうが良さそうです。
 

心臓マッサージは、もしもしカメよ~♪ のペースで!

意識も呼吸もないときは、胸骨圧迫いわゆる心臓マッサージと人工呼吸が必要です。
 
「胸骨圧迫30回+人工呼吸2回」のセットを繰り返すとよいそうですが、データ的に胸骨圧迫だけでも効果があること、訓練を受けていない素人が人工呼吸してもあまり効果がないこと、人工呼吸に抵抗がある人もいることから無理せずに胸部圧迫を続けてもいいとのこと。
  
 
胸骨圧迫は1分間に100~120回が望ましいとされています。

これは ♪もしもしカメよカメさんよ~のペースになるそうで、救急車の到着が平均8分ですからかなりしんどい作業となり交代でやるのが理想です。

大阪ライフサポート協会 PUSHプロジェクト様より引用

 
 

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AEDは、心強い味方!怖がらずに使うべき!

AEDがあれば、AEDは使うべき。
  
 
AEDは、倒れている人をAEDが機械的に判断して、原因が心室細動と心室頻拍という不整脈系などで、ショックが必要だと判断したときに作動をします。
 
ですから、正常な場合や心臓の動きが止まっている場合には、充電をしない仕組みになっているそうです。 ですから、怖がらずに使いましょう。
 
 

AEDを使って欲しい理由は、意識も呼吸もない場合は心室細動の可能性が高く、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態でいると考えられます。
 
そこで、AEDを使ってその震えを止めて蘇生を図ります。
 
 
もっとも、震えが止まってもすぐ心臓が動き出して血液を送り出すわけではないので、引き続き胸骨圧迫が必要です。
 
 
 
なお、倒れている人が女性なら女性にやってもらう、好奇の目に晒されないよう配慮はあったほうがいいかも(余裕があれば)。


大阪ライフサポート協会 PUSHプロジェクト様より引用

 

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体位・保温の確保、少しでも楽に、少しでも温かく!

呼吸がなければ、引き続き胸骨圧迫をしていきます。
 
意識が戻らなくても呼吸が出来ていれば回復体位にして救急車を待ちます。
 
 

回復体位は、意識があれば本人の希望通りに!

回復体位は、意識があるときとないときで方法が異なります。

<意識のある場合>
 
 本人の希望する楽な体位にする
 
 
<意識のない場合>
  ① 横向きにする
 
  ② 下顎を前に出す
 
  ③ 両肘を曲げ上側の手を顔の下に入れる
 
    なお、服やタオルなど枕の代用になるものがあればそれを使ってもよい
 
  
④ 上側の膝を90度に曲げる

 

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保温の確保は、やり過ぎない!

保温は毛布などで行います。
 
電気毛布、湯タンポ、アンカなどで暖めることは、医療機関の指示がない限りしません。
 
また、地面やコンクリートの床などのときは、上に掛ける物より、下に敷く物を厚くします。
 
 

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搬送までにしておきたいこと

搬送は救急隊員が行いますが、身内の方が自宅で倒れたなど可能であれば、救急隊員が来るまでに用意しておきたいものがこの5つです。
 
また、病歴とか聞かれるので、答えられるようなものや資料があれば用意しておきます。

 ◯ いつも飲んでいる薬、お薬手帳
 
 ◯ 保険証
 
 ◯ 病院の一時金と帰るときのお金
 
 △ 担架等で運ばれるときには靴
 
 △ 着替え

その日に帰れるくらい無事なら帰りはパジャマ姿だったとか靴を忘れて裸足だったなど笑い話ですみますから、基本的には上3つでいいかも。
 
また、症状の重症度によっては、親戚など必要な連絡先がわかるものもあったほうがいいかもしれません。
 

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医療機関で、すばやく治療に移れるよう情報整理

もし緊急手術が必要!となった場合には、入院手続きは付き添いがすることになると思います。
 
ですから、日頃から既往歴などを確認しておいたほうがいいかもしれません。
 
 
その際、クラウドに情報をあげておくと便利。 
 
大きな病院だとかなり詳しいところまで聞いてくるうえに、こちらがまごまごしていると不機嫌な事務員もいるので、情報をスムーズに取り出せる仕組みを考えておくことをオススメします。
 
  
クラウドが難しい、抵抗がある場合は、このような情報ケースを用意しておくといざというときに役に立ちます。
 
特に高齢者がいらっしゃる家では、必需品として考えていただきたいです。

 

まとめと感想

ここまで、なんやかんやと書いてきましたが、人は4つ以上のことは覚えられるものだそうなので、3つにまとめます。

① 安全確保からの意識確認
 
② 意識がなければ、即119番
 
③ ひたすら心臓マッサージ

少なくとも②まではやり遂げたいです。
 
とはいえ、人の多いところなら専門家を探したほうが早くて的確。なので、私が次回倒れている人をみて、意識がなさそうなら119番をお願いか自分でしつつ、専門家を大声で探すことになりそうです。

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