ジョジョの奇妙な相続【第一部後半 ~養子と相続欠格~】

 
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ジョジョから学ぶ相続(後半序章)

第1部の主人公ジョナサン=ジョースターは、石仮面をかぶって吸血鬼化したディオとわちゃわちゃしたのちディオを倒します。そして、エリナという女性と結婚し子供を授かりエンディングへ向かうはずでしたが、倒したはずのディオが生きていて、わちゃわちゃされて物語の主人公なのに亡くなってしまいます。そして、ディオは生死不明の状態で第1部完となります。
 
ということで、ジョナサンが亡くなったので、またしても相続が発生します。
なお、前半の記事を読まれてないと話がわかりにくいので、前半もお読みいただければと思います。 前半:http://www.kouyama.club/2018/04/12/jojo01z/

 


ジョジョの奇妙な相続(未成年者の相続)

まず、ジョナサン・ジョースターの相続からみていきます。
相続人は、エリナと生まれて間もない子供(ジョージ2世)になります。なお、胎児であっても既に生まれたものとみなすため、生きて生まれさえすれば相続権を有します。
 
前回記事の相続と異なり、今回は相続人が2人になります。ですから、遺言書がなければエリナと子供で遺産をどう分けるかの話合い「遺産分割協議」をすることになります。しかし、意外な壁が2人の行く手を阻みます。

民法 第5条
一 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければなら
  ない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、こ
  の限りでない。
二 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。

遺産分割協議は法律行為に該当するため、法定代理人の同意を得なければなりません。通常、法定代理人は親になりますが、この場合はエリナも遺産分割の当事者なので子供の代理人になると好き勝手出来てしまう(利益相反行為)ため代理人にはなれず、特別代理人を立てなければなりません。
 
特別代理人は相続に関係ない成人なら誰でもいいので、祖父母でもできますが残念なことにジョースター家の親族は全員亡くなっているため、ジョナサンの友人だったおせっかい焼きのスピードワゴンにお願いするのがよさそうです。
 
もし、ジョナサンが「エリナに全財産を相続させる」と遺言書を残しておけば、遺産分割協議が不要になるため相続手続きが楽になったのですが。
 
 

ディオの奇妙な相続(相続人不在、行方不明)

次にディオ側の相続をみてみます。
ディオの生死は不明な状態で第1部は幕を閉じています。
 
被相続人の生死が不明な場合、相続人は家庭裁判所に失踪宣告の申立を行うことができます。
失踪宣告を行うと、行方不明などの生死不明な人を法律にのっとり死亡したものとみなすことができるようになります。

民法 第30条
一 不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の
  請求により、失踪の宣告をすることができる。
二 戦地に臨んだ者、沈没した船舶の中に在った者その他死亡の原因となるべ
  き危難に遭遇した者の生死が、それぞれ、戦争が止んだ後、船舶が沈没し
  た後又はその他の危難が去った後一年間明らかでないときも、前項と同様
  とする。

ただ、第1部の時点では、ディオに相続人も特別縁故者もいないため、財産は国庫に帰属することになります。
 
なお、特別縁故者は下記に該当する人しかなれません。
 ・ 被相続人と生計を同じくしていた者(内縁の妻など)
 ・ 被相続人の療養看護に努めた者
 ・ その他の特別の縁故があった者(宗教法人、福祉施設など)
 
 

あとがき

ディオの特別縁故者ですが、第2部でディオにゾンビ化された人が登場しますが、これが特別縁故者になるのかも考えてみましたが、終盤のディオはワンチェンというゾンビが支えていたので特別縁故者から外しました。
 
なお、ゾンビにされるといつディオにゾンビにされてもいいように若い人でも遺言書を作っておくことをオススメします。



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