会話術で大人になる、『神トーーク』/「伝え方しだい」で人生は思い通り【書評】

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講演会 神トーク

 

「で、何が言いたいん?」

「さぁ・・・私にもさっぱり(苦笑」

 

私はトークというものが

ジャイアンの歌くらい下手である。

 

人見知りがちなせいもあるけど

親しい間柄の人ですら緊張してスティーブ・ジョブズどころか

出川哲朗よりカミカミで話せないときがある。

 

しかも、意識するせいか年々下手になっている感じすらある。

 

トークが上手くなりたい・・・

 

そんな私の願いを叶えてくれそうな本を見つけた。

 

「あらゆる悩みが消える!」

 

本の帯にそう書かれている。

きっと私のトーク下手という悩みもこれで消えるはず。

なんだったら、モテないという悩みも消えるに違いない。

 

そう信じ、ニヤニヤで読み始めたのだが・・・

 

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『神トーーク』/「伝え方しだい」で人生は思い通り? 【書評・特徴・感想など】

 

読み進めていくと、どうやら雲行きが怪しい。

本の特徴はこんな感じ。

 

◯ トークのテクニックを上げる本ではない
◯ トーク自体より人としての立ち振るまい方が書かれている
◯ 部下や後輩、子供を育てる人に役立ちそう
◯ もっとも、実現するためには忍耐力が必要
◯ 人としての器は大きくなりそうで、結果的にモテるのかも

 

残念ながら、トーク力そのものをあげる内容ではない。

 

なので、トーク上手になりたい!

という私の願いは叶いそうにないものの

乗りかかった舟、読みかかった本

色々役立ちそうなので読み進めてみた。

 

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部下や後輩、お子さんを育てようという人におすすめの一冊

とりあえず、日常使えそうなモテ会話術を探し求め

ひたすらページをめくっていったわけなのだが・・・

 

この本に出てくる具体例は

◯ 会議が始まってもプレゼン担当の部下が来ない話
◯ 職場の先輩に質問する話
◯ 誤字だらけの後輩から受け取った資料の話

など、会社での出来事が多かった。

夫婦の話、日常使えそうな話もあるけどモテ話はない。

 

そこが少し残念ではあるが、

後輩から受け取った誤字だらけの資料の話では

ミスを成長に変えていく会話術を実際の会話を交えて書かれており

部下や後輩との人間関係に役立ちそうなネタが多くてふむふむ。

 

・・・自営だから部下も後輩も彼女も今はいないけど。

 

んっ?彼女がいないのは自営の産物か?

 

ところで、

 

「最近の若いやつは・・・」

 

などと、部下や後輩の仕事ぶりに不満を抱える人は多いはず。

私も結構悩んだり、不満を抱えたり、ラジバンダリしました。

 

この本には、伝え方を変えることで解決できるんじゃね?

ということで、解決の糸口になるやり方や心構えが書かれているので、

悩んだり、ラジバンダリされている方にはぴったり。

 

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トークテクニックではなく人としての振るまい

もっとも、この本、会話のテクニック論というより、

「笑顔で反応する」「話を聞く姿勢」など、

他人との接し方や振るまいにおける心構えがメイン。

 

人の心を動かすコミュニケーションとしてのキーワードである「安心感」を与えるには、「笑顔」がもっとも効果的である。(P81、P82)

 

「ちわー」

 

取引先の ”なべさん” は、仕事のミスを謝罪しに来られる時もいつも笑顔だった。

もっとも、謝罪のときは、一応すまなさそうな笑顔。

 

私の元上司は部下や他の取引先を怒鳴るくせに、

なべさんを怒鳴ったことがない。

 

なるほど、確かになべさんは色々失敗したりするけど

「この人に任せておけば大丈夫」

という安心感はあった。

 

その秘訣は笑顔だったのかもしれない。

 

内容と実体験を重ねてみると思い当たるフシがある。

心構えを変えることで会話も変わってくる。

ふむふむと読み進めていく。

 

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もっとも、実現にするには忍耐が必要

簡単にできる会話術もあれば、

実現にさせるには忍耐も根気も要りそうなものもある。

 

「絶対に否定をしない」+「最後まで話を聞く」

これを実行するだけで、

あなたはあなたと関わる人に絶大な安心感を与えることができます。(P61)

 

「否定をしない」「最後まで話を聞く」

できている人には問題ないのでしょうけど

できていない人が実現しようとすると忍耐も根気もいる話。

 

このあたりが、この本が単なるテクニック本とは一味も二味も違う点。

 

すぐに身につくものではないのは著者の星渉さんも理解されているようで、

「まずはこうして」「次にこうして」

と、ステップアップしましょうね、と書かれている。

 

地道に実践していくと

人として一回り大きくなっていそうな感じがするので

試してみたいところ。

 

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会話を通じて大人になる【まとめ】

人というのは身勝手なもので

自分は変わらず、他人を変えようとすることが往々にしてある。

 

一見、この本も自分の思うように人を誘導して変えていこう!

とも読めなくもないけど、実際は他人の前に自分が変わっていこうという本。

 

人間関係で悩む人、さらなる成長を目指す人には

一読されることをおすすめ。

 

具体例や根拠などもしっかりじっくり書かれていて

説教臭さがないので結構すんなりと受け入れられるかと。

 

ただ、頑固じいさんや人の話を聞かないタイプの相手には効果疑問だけど。

 

では(`・ω・´)ゞ

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